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「牛嶋神社」の参拝を終えて、ぶらぶらしながら、やってきました「三囲神社」。
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三井広報委員会ってすごいな……。
参道入口。
堂々たる社標……鳥居より大きいのは珍しいのではないでしょうか。
「三囲神社(三囲稲荷社)
三井家(越後屋)が江戸進出時に三囲の名にあやかって守護神としました。港区にあった三井八郎右衛門邸が小金井市の江戸東京たてもの園に移築される際には、屋敷神だった顕名霊社、三角鳥居、家紋の入った水鉢などが寄贈されました。
鬼平犯科帳にも数回、登場しますが、特別長編「迷路」の「妙法寺の九十郎」には、三囲稲荷社は、大川の堤の道を一段下った鳥居から田圃の中を松並木の参道が東に伸びた先にあり、境内は広くはないが、美しい木立と竹林に囲まれ、本社は立派なものであると、当時のたたずまいが描かれています。」
「鬼平情景」……
……なかなかなものが整備されていますな(うらやましい)。
「火付盗賊改」……をもじって、「過剰盗賊改」という役職が出てくるSF漫画が昔ありましたね(誰が知っているのか……)。
鳥居。
「由緒
(略)
一 村社 三圍神社
一 御祭神 宇迦能魂命
(略)
当社の草創は実に一千余年前の事にして其間婁々の変遷あり 元亀年間火災に罹り社殿を再建し慶長年間には隅田川築堤に際し旧社地より約南二丁の現地に移さる
霊験妙なるが中にも元禄六年六月の大旱魃の時俳聖晋其角献句雨乞によりて霊験立ちどころに顕れ翌日大雨あり之より御神徳天下に普く特に京都の巨商三井家江戸に進出するや三囲大神の信仰厚く当家の守護神と仰ぎ享保元年三井高治三井高久三井高房相議りて神祇の司職吉田家に神位を乞請け捧げ奉り又享保十二年五月には従二位卜部朝臣兼敬に請ひて更に霊璽を当社に遷し鎮め奉り田地を捧げ社地を拡張し神殿瑞垣を改築せり
爾来二百余年子孫代々祖先の志を継ぎ敬神以て今日に至る迄昔の随々に当社の維持経営に努め又三囲講を創設して祭祀に力を致す
境内末社多く中にも大国神恵比寿神は隅田川七福神の一として其名高く額殿に奉掲せる額は三井家に関係のもの大部を占め又樹間に黙綴せる諸名家の碑石は其の数多く興趣掬すべし」
※ちょっと旧字を改めました。
なぜか欄間の彫刻を先に撮影。
拝殿。
本殿を横から。
流造に瓦屋根。
扇塚かな……。
おキツネさん。
別角度。
「老翁老嫗の石像」。
それより下の張り紙が……確かに、雰囲気がいいので、そういう(そういう)撮影に使われそうでした……。
像。
白狐祠を守っていた老夫婦で、どうやら狐を自由に呼べたようです。
こちら「白狐祠」でした。
もともとお稲荷様だからか、集められたのか。
多いですね、お稲荷様。
こちらもお稲荷様かな。
屋根に飛び狛がいるかと思いきや、飛び狐……かな。
ええと、はいそうですね、前年は京都の三ツ鳥居を見に行きましたので、東京の三ツ鳥居も見に行こう、という勢いでやってきたのでした。
まあ、原型はあちらのようですが。
◯こちら===>>>
「木嶋坐天照御魂神社」(京都市右京区)〜急に日帰り京都旅 - べにーのGinger Booker Club
なんか、不思議な庭園っぽい空間……。
こちら「顕名霊社」。
先祖を祀っている……ううむ、霊舎に先祖を祀る例はもちろんあると思うのですが、仏式でないのは珍しいのか……建てたのは明治になってからなので、復古神道の流れか……。
……どちらだったか……。
あれ、「月読尊」だった。
狛犬さん。
シンプルかつ意匠的。
境内をぐるりと巡って、拝殿正面に戻りました。
コンコンさん。
ライオン像。
なるほど、三越のライオンの起源か……。
ライオンの前の石灯籠は「三囲稲荷大明神」。
コンコンさん。
宝井其角の雨乞いの逸話。
古来、聖人の条件は雨乞いができるかどうかにあった、といっても過言ではない……いや過言ではありますが、旱魃時に雨乞いが叶うと、圧倒的な支持が得られることでしょう。
句碑。
狛犬さん。
いろいろアップで撮影してみたら、なかなかの趣。
「最古の紀年碑」だそうです。
「藤堂高睦」は、
◯こちら===>>>
↑だそうです。
正面遠景。
向背の部分が銅葺のようです。
「三囲神社
弘法大師が祀ったという田中稲荷が始まりとされる。当時は、現在地より北の田んぼの中にあった。文和年間(1352〜56)に近江の三井寺の僧である源慶が社を改築した折、土中から白狐にまたがる老翁の像を発見。その像の周りをどこからともなく現れた白狐が、三度回って消えたという縁起から「三囲」の名がつけられた。
三井家は江戸進出時に、その名にあやかって守護神とし、平成21(2009)年に旧三越池袋店からシンボルだった青銅製のライオン像が境内に移設された。
日照りが続いていた元禄6(1693)年、俳人宝井其角が能因法師や小野小町の故事に倣い、「ゆたか」を頭字に詠み込んだ「ゆふだちや 田を見めぐりの 神ならば」の句を献じたところ、翌日には雨が降り評判になったという話が伝わっている。」
ふむ……「右遶三匝(うにょうさんそう)」から来ているっぽいですね。
参道遠景。
御朱印。
引用はまた次回〜。