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神社仏閣ラブ(弛め)

「鶴羽根神社」(広島市東区)〜初夏の広島巡り〜

(※2018/4/19追記※)

 

6/3。

相変わらず素敵だった「廣島東照宮」を後にして、そのまま歴史の散歩道を進んでいきますと、「鶴羽根神社」に遭遇します。

 

◯こちら===>>>

鶴羽根神社 | 御祈願、お宮参り、七五三、結婚式、厄除けは広島市東区の鶴羽根神社へ

 

↑公式HPです。

 

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いきなり由緒書きだった……。
※旧字を改めている箇所は、ブログ筆者によります。※

 

「鶴羽根神社由緒
御祭神 伊邪那岐命 伊邪那美命 帯中津日子命 品陀和氣命 息長帯日賣命

当社ノ儀ハ建久年間(一一九〇〜一一九一)「源三位頼政ノ室 菖蒲ノ前」安芸国加茂郡西條ノ郷ヲ領シ 没後其ノ遺言ニヨリ元久年間家臣池田左衛門社殿ヲ建立シ御祭神ヲ勧請ス 修理料トシテ椎木山(二葉山)ノ寄附アリテ椎木八幡宮ト称シ 池田氏神主職トナレリ 元享年間回禄ニ罹リ再建サレシモ兵乱ニヨリ漸々衰廃ニ及ビ小社トナリ 万治二年ノ頃 同裔丹後守ノ時世ニ至リ家名断絶シ 二年ノ間奉仕ノ者ナク 明星院ノ守護ヲ蒙リ終ニ鎮守トナル 其ノ後 寛文元年同院ハ野上監物ヲ以テ当社ノ祠官ニ差置 此者氏子中勧進セシメ 社殿ヲ造立シ代々祠官タリシガ 文政五年六代目同裔美濃守退転シ 以テ同七年 石井眞澄祠官トナル 天保四年二月明星院鎮国堂ヨリ出火 悉ク類焼シ同年四月 仮社殿落成御遷座アリシモ 同社域ニ◼︎主ヨリ饒津神社造営ヲ仰セ出サレシ為 同六年四月 現在ノ地ニ所替ニト相成リ 旧藩主浅野家ヨリ造営資金ノ寄附ヲハジメ 氏子中ノ勧進ニヨリ同十四年九月地鎮祭 安政三年五月上棟祭斎行再建全ク成就ス 因ニ元ハ饒津神社一ノ鳥居ト二ノ鳥居ノ中間西側ニアリシナリ 明治元年十二月 神仏混淆御引分 明星院鎮守ノ儀ハ差止メラレ 浅野長勲公ノ撰名ニヨリ鶴羽根八幡宮ト改メ 同五年十一月鶴羽根神社ト改称シ 広島東部総氏神トシテ村社ニ列セラル 昭和二十年八月 原爆ニヨリ社殿一切倒壊セシモ焼失ヲ免レ 石ノ太鼓橋 境内ノ松 石鳥居 唐獅子 石燈籠ハ無事残レリ 現在ノ御神殿 拝殿 社務所ハ戦後ノ困難ノ中 石井博光宮司ノ先導ト氏子各位ノ熱烈ナル協賛ニヨリ 其ノ規模ハ縮少サレシモ再建セラレ現在ニ至ル 尚昭和ノ御代ニナリ伊邪那岐 伊邪那美二柱ヲ奉斎シ 御神徳ヲ敬慕シ神前結婚式ヲ広メ 挙式等ニ関スル総テノ設備ヲ完備セシハ当社ヲ以テ濫觴トナス」

 

ふう……最後に結構すごいことが書いてありますけれども……。

 

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住宅や店舗の並びに、ふっと突然出現するのが不思議な感じなのです。

 

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鳥居。

 

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案内板。

 

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鳥居(別角度)。

 

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神橋(渡れます)。

 

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参道。

 

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こんな感じの庭園が。

 

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橋から臨めます(すぐそこ)。

 

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拝殿前から、鳥居を振り返って。

 

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拝殿。

 

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拝殿(別角度)。

 

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境内社の「椎木稲荷神社」(参道途中、左手にあります)。

 

「由緒 当社の創建は遠く不詳ですが、鶴羽根神社が現在の地に遷宮となった江戸期の古図絵には、その姿が描かれています。元の御社名は「朝櫻神社」と称して居り、昭和の大惨事、原爆投下による社殿倒壊後の再建から、当時の石井博光宮司の撰名により「椎木稲荷神社」と改称し、現在に至っています。
また古記録によると、「明治四十二年四月 本市臺屋町(現京橋町無格社 稲荷神社(御祭神〜倉稲魂神) 当社に合併す」とあります。

祭神
・朝櫻大神…事代主神 保食神 高艮大神
地主大神…大地主大神
稲荷大神倉稲魂神
・五社稲荷大神保食神 倉稲魂神 大己貴神 大宮姫神 大田田根子命
・人霊神〜鶴羽根神社及び椎木稲荷神社に対し、特に御尽力を注がれた人々を合祀致して居ります
……頼義大明神(不詳) 兼房大明神(不詳) 徳広大明神(不詳) 荒平大明神(不詳) 八十吉大明神(保田八十吉翁)」

 

ううむ……御祭神が興味深いのですが……まあともかく。

 

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扁額。

 

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全景。

 

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こちら、保田八十吉翁の顕彰碑、のようです。

 

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こちらは郷土の偉人、ということになるのでしょうか……「山縣豊太郎」氏の像。
民間航空機パイロットによる初の宙返りを決めたかた、だそうです。
愛機が「鶴羽2号」。

 

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橋の辺りまで戻っての、社殿向かって右手方向。

 

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正面。

 

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狛犬さん。

ちょっととぼけたお顔も、被った苦難を思うと何か趣深い。

 

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「二葉山山麓七福神めぐり」の「弁財天」。

 

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被爆建物」の手水舎。

言い知れぬ迫力……。

 

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御朱印

なんといいますか、二葉山山麓の神社は、お山を背負っての様子がどちらも素晴らしいですね。

「鶴羽根神社」に関しては、「饒津神社」を作ったので、御遷座されたわけですが……不本意だったのかはわかりません……。

 

(※以下、2018/4/19追記※)

 

さて。

 

◯こちら===>>>

国立国会図書館デジタルコレクション - 大日本名所図録. 広島県之部

 

↑「尾長天満宮」と同様、案内板にあった絵図は、こちらの『大日本名所図録・広島県之部』に収められています(19コマ)。

印刷が粗くて、私には今ひとつ読めないのも一緒……。

 

◯こちら===>>>

国立国会図書館デジタルコレクション - 広島みやげ : 附・安芸の宮島

 

↑『広島みやげ:附・安芸の宮島』より(引用にあたって旧字をあらためた箇所あり/判読不能文字は■に置き替える)。

19コマです。

 

「◯鶴羽根神社 二葉公園内の東方にあり、記録によれば源三位頼政の室菖蒲の前、当国賀茂郡に於て病没したる後、其遺命に依り元久年間創建せしものなりと。祭神は息長帯日賣命、帯仲津日子命、品陀和氣命の三神なり。境内広からざるも瀟洒にして、秋には白萩、春には菖蒲、櫻等数多の花卉ありて、花時杖を曳くもの甚だ多し。殊に前面の小池沼の如きは、何となく雅趣あり。」

 

ううむ、神社の由緒書のほうが詳しかったですね、申し訳ない……他にも資料があるのだと思いますが、あとは郷土史家の方にお任せします……(前も書いたな、これ)。