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大須まできたので、ちょっとぶらついてみましょうか、ということで、発見した「日出神社」にご参拝。
……HPとかありませんでしたが、検索してみるとどうやら古墳の上に立っているようです。
社標。
北側の参道入り口です。
正面。
盛り上がり。
なるほど、古墳の上、というのもうなずけます。
大須界隈は、わりと平たい地形なのですが、ここはいきなり盛り上がっているので違和感あります。
正面遠景。
由緒……読めませんな……もうちょっとなんとかならんもんかな、と。
狛犬さんたら、
狛犬さん。
おめめくりくり、相当に戯画的です。
東側の参道入り口。
御朱印は、多分ないと思います。
さて。
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国立国会図書館デジタルコレクション - 名古屋市史. 社寺編
↑『名古屋市史』「社寺編」から(引用にあたって旧字をあらためた箇所あり/判読不能文字は■に置き替える)。
156コマです。
「一九 日出神社
日出神社は中区日出町上ノ切の南側(旧称は南寺町)に在り、(略)、もと愛宕社の在りし地なり、愛宕社は初め春日井郡清須朝日村(今は西春日井郡清洲町大字朝日)に在り、愛宕大権現(又愛太子社とも書せり)と號す、勧請年時詳ならず、(略)、慶長十六年、(一説に慶長十五年)、此の地に遷座す、明治初年村社に列し、四十二年七月修造遷宮と共に、同町の神明社を合祀し、同年九月今の名に改む、祭神は軻遇突知命(元愛宕社の祭神なり、熱田尊命記集説、張州府志、海邦名勝志には地蔵菩薩にして、之を将軍地蔵又は勝軍地蔵と稱すとせり)、天照大御神、月夜見命、(元神明社祭神)、宗像三前大神、猿田彦大神、稚日霊命(もと愛宕社境内神社、宗像社、白髭社、香良洲社合殿の祭神)なり、境内神社は、元、弁天社、太郎坊社(此社は愛宕社の奥院なりきといへり)の二所ありしが、今廃す、現今は吉備神社(祭神吉備真備命、もと神明社境内神社なり、明治四十二年七月此に移す)、五柱神社(祭神須佐男命、応仁天皇、宗像坐三前大神、下上賀茂三柱大神、迦具土大神、もと神明社境内神社なり、当時は津島社、八幡社合殿、宗像社、賀茂社合殿、及び秋葉社の三所なりしが、明治四十二年七月此に移し、合祀して今の名に改む)の二所あり、例祭は九月十四日、十五日、(略)神明社は同町(本社の西北)に在り、(略)、初め天道宮と號し、又朝日天道と稱す、もと清須朝日村(略)に在あり、勧請の年月詳ならず、(略)慶長遷府の際、名古屋松原町(今の日出町なり、以来俗に南天道町と呼べり)に遷す、(略)明治初年村社に列す、境内神社は徳川時代には春日社、八幡社、権現社、稲荷社、弁才天社、吉備公社、瑜伽大権現等あり、(略)」
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「太郎坊阿賀神社」(考) - べにーのGinger Booker Club
↑「愛宕」といえば「太郎坊」、天狗ですね。
「瑜伽大権現」というのは聞き慣れないですが、
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「瑜伽神社」〜奈良めぐり - べにーのGinger Booker Club
奈良には「瑜伽神社」があります。
それと関係あるかはともかく、「瑜伽大権現」で検索していただくと、どうやら備前国の修験道関係のお山、のようですので……天狗ですね。
「猿田彦大神」も天狗。
「吉備真備」を祀る神社って珍しいと思うのですが、
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岡山には天狗山古墳というのがあるらしく……いえそれと関係があるかどうかはともかく、「吉備真備」には、大陸から『六韜三略』を持ち帰り、それが鞍馬に伝わって最終的に「虎の巻」が「源義経」に渡るという伝説が……ということで、「吉備真備」も天狗認定(陰陽師、って話もあります)。
天狗だらけ?
さてはて、
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国立国会図書館デジタルコレクション - 大日本名所図会. 第1輯第8編尾張名所図会
↑『尾張名所図会』に記事があったかなぁ……と思ったらありました。
189ページです(コマ数ではないです)。
「愛宕山大乗院 徳林寺の向にあり。当山派の修験紀伊国の根来同行にて、今は高野山の預なり。慶長五年、三位中将忠吉君の御建立にて、清須の朝日村に在りし大円坊を、同十六年ここにうつして、今の号に改む。凡名古屋にて相撲を勧進する時、多くは此境内にて興行する事は、江戸両国の回向院にて興行する例に同じ。
愛太子社 飯綱権現を合せ祭る。また弁財天社、太郎坊社あり。天道社 松原町にあり。今は此社あるにより天道町と呼べり。もと清須の野田町にありて、朝日天道といひしを、慶長御遷府の時ここにうつせるなり。
本社 天照大神・月読命の二座なり。
末社 八幡社・天王社・稲荷社・弁財天社等の小社多し。(以下略)」
紀伊の根来ったら「根来寺」、別名「忍法寺」(風太郎先生〜)と称されたところで、わざわざ修験と書いてあるのを見ると、やっぱり天狗か……。
地元のみなさんは、天狗ネタで盛り上げる、というのはいかがでしょうか?
ところで、「日出神社」からそう遠くないところには、
名古屋のメタルキッズの聖地「ディスクヘヴン」があります。
私が10代の頃は、御器所にあったと思うのですが、移転していました……中を覗くと、以前と変わらぬ混沌っぷり。
メタルの魂に火がついている私、久々に訪れて胸を熱くした次第です。