べにーのGinger Booker Club

神社仏閣ラブ(弛め)

「八事山興正寺」

2/11。

2月というのにわりと多めの雪が降り、どうなっちゃうのと思っていたら。

天気よく、散策してみようとふらっと出かけました。

八事山興正寺

 

◯こちら===>>>

真言宗 八事山興正寺

 

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地下鉄「八事」駅で下車しますと、まずこちらの「東山門」が目に入ります。

門の左手に「七観音」、右手に「六地蔵」がお祀りされています。

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文字読めずの石碑。

 

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「別格本山 八事山興正寺

派としては高野山真言宗になります。

ただし、2013年に明らかになった「見習い僧による弔事問題」で、現在いろいろとあるようです。

既にwikipediaの「高野山真言宗」の「別格本山」からは、記述が削除されています。

 

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特徴として、「東山遍照院」「西山普門院」に別れていることが上げられます。

「東山」は女人禁制の修行の場、「西山」は誰でも参詣できる場、ということになっているようです。

遍昭」は「遍昭金剛」、すなわち「大日如来」を指す言葉です。

弘法大師」の灌頂(「頂上に水を注ぐ」という意味ですが、え〜と、師から弟子へいろいろと授けますよ、というくらいの意味だと思っていただければ)名が「遍昭金剛」といいます。

「南無大師遍昭金剛」、ですな。

「普門」は「一門普門」からきており、部分(一門)と全体(普門)、という意味です。

密教では、「大日如来」と諸仏諸尊との関係を表しており、「大日如来」の徳の一つを司る諸仏諸尊を「一門」、「大日如来」の全ての徳を「普門」というそうです。

大日如来」は全体であり、また部分でもある、というような、ホロンみたいな考え方でしょうか。

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「西山中門」。

かつては「女人門」として、「東山」と「西山」の間に立っていたそうです。

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門の上部の扉が撮りたかったのですが、今ひとつ。

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裏からはっきり撮れました。

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五重塔」。

高さ30メートル、東海三県唯一の木造五重塔、だそうです。

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……え〜と、まぁなんというか……なんというか……。

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「文化五年(1808)の建立」だそうです。

思ったよりも古くないです。

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見上げてみました。

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こちら本堂。

ご本尊は「大日如来」です、といいたいところですが、こちらは「阿弥陀堂」として建立されたので、「阿弥陀如来」なのでした。

西方浄土は「阿弥陀如来」の浄土ですので、そういうことも関係あるのかと。

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祀られている本尊が書かれています。

左にある「大随求明王、というお方が珍しいです。

「大随求菩薩」とも呼ばれており、息災・滅罪・求子の効能があるとされているようです。

「息災」で「ぽっくり往生できる」から、「ぽっくりさん」だそうで。

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弘法様といえば、「お砂踏み」。

四国の霊場の砂を集めてあり、巡礼をバーチャル体験できる、というものです。

 

まとめサイト(「三十三観音」とか)といい、

 

バーチャル体験といい、

 

人間はあまり変わらないんですねぇ。

 

さて、「東山」の方へ向かいましょう。

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なかなか素朴、というかあえて素朴感を出しました的な仏像。

この先、エスカレーターを上っていけます。

 

東京・赤坂の「日枝神社」以来の衝撃か……。

 

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「能満堂」。

開山天瑞和尚作の虚空蔵菩薩がご本尊。

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合格祈願をやってます。

まぁ、「虚空蔵菩薩」ですからなぁ……(前にも書きましたが、「超・記憶術」の効能を持つお方です)。

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「能満堂」付近から、「五重塔」。

ここから、奥へと進んでいきます。

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「女人門」跡。ここで、「東山」と「西山」が別れている、と。

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あ〜、この辺りの雰囲気は、「高野山」の奥の院へ行くときと、ちょっと似ていますねぇ。

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で、いきなりぽん、と広いところに出る、と。

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「大日堂」

もちろん大日如来が祀られております。

胎蔵界」のようですね。

お姿は写真には撮れませんので、解説より、「高さ3.6メートル、重さ1125キロ、銅造」だそうです。

で、この「大日堂」の周囲をまわることができます。

何があるかというと、

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十二支の本尊ですな。

それぞれ梵字の舌に、十二支の像が貼付けられていますので、誰でも自分の干支がわかるって寸法です。

何か、面白い造りでした。

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お隣には、「東山」の鎮守社として、「岩清水八幡」がお祀りされておりました。

昔から、山には「その山の神様」がおられて、寺として開山するにしても、「地主神」としてこのようにお祀りするのが普通でした。

さて、ここが「興正寺」で一番高い場所でした。

続いて目指すのは「弘法堂」です。

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奥に見えるのは、お隣の中京大学の建物です。

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「おくのいん道」石碑。

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こちら「弘法堂」

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「開山堂(大師堂)

このお堂は文化四年(1808)に、当山第七世真隆和上が御山を開かれた天瑞圓照和上をお祀りするお堂がないのに嘆き天瑞圓照和上の百回忌を期に五重塔と同時に建立された。

天瑞圓照和上は弘法大師を宗祖とする真言律宗の教えを受けておられた為真言律宗奈良西大寺興正菩薩叡尊を開基とされ自らを中興と位置づけされました。(後略)」

 

「天瑞和上」のお堂がないから建てて、「開山堂」あるいは「大師堂」と名付けたのに(「大師」は「弘法大師」だけではないですからな)、最終的に「弘法堂」って呼んじゃうってのはいかがなものか、と思います。

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中京大学

さて、そのまま御山をしばし下りまして、「東山本堂」を目指します。

その向かいに発見するのが、

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三十三観音石仏」。

まとまってます。

 

某巨大掲示板みたいに、誰か「まとめ禁止」とか言い出さなかったんですかね。

 

そんな狭い了見じゃないかな。

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こちら、「不動護摩堂」

護摩行をするところ、ですな。

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で、こちらが「東山本堂」

阿弥陀如来」がご本尊です。

……あ、さっきの「大日堂」は、「総本尊」であって、「本堂」ではないのですね。

雪が残っています。

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「市中には数少ない茅葺きの御堂なり」

 

確かに、そう言われてみると……仏教寺院って瓦葺きの印象が強いですからねぇ。

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さて、ここから坂を下り、

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最初に見た「東山門」の上にある「清水不動」にお参り。

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沸いたんでしょうな、清水が。

ここからさらに、森の中を進んでいきますと、

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「地蔵堂」に行きあいます。

「東山」巡りは、これで終了〜。

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……なんだっけ、この途切れた階段。

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「無量橋」。

 

「無料」ではありませんが、「無料」で渡れます。

 

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戻ってきました。

ここからもうちょっと、ということで、「西山」にある「観音堂」を目指します。

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よ〜く見ると、またしても「三十三観音」。

どうせならマニ車でもつけておいてもらえれば……。

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どうやら、四国西国秩父坂東の観音霊場を制覇した強者がいらっしゃったようです。

すげぇな……。

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「観音堂」の下にあるトイレ。

「善男子」しか入れません。

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その向かいに「蓮池」。

水は枯れていましたが、きちんと「弁財天」がお祀りされておりました。

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何だか懐かしい井戸。

 

ふぅ……ひとまず一巡り。

結構な運動になりました〜。

ちょっとだけ続きます。