9/22。
昨日、大阪でのよんどころない用事を済ませまして、京都泊。
朝の8時30分には起動です。
本日は、『「都七福神巡り」を一日で終わらせようぜツアー』。
開幕は「東寺」〜。
◯こちら===>>>東寺 - 世界遺産 真言宗総本山 教王護国寺
メガストラクチャー。
天気にも恵まれました。
逆光なんのそのです。
朝早くからにも関わらず、観光客は多かったです。
一時間くらいは見ていられるところですが、先を急ぎますもので。
「都七福神」の幟が目印です。
すぐ横に「三面大黒天」をお祀りしたお堂もありました。
中には、各福神のお姿と並んで御朱印がいただけるようになっています。
「東寺」では、他にもいくつか御朱印がいただけます(元々は納経の印でしたし、巡礼したお寺の印をもらったりもしますので)。
弘法大師。
朝の9時台だというのに、寺務所は盛況でした。
本当に、御朱印ブームなんですねぇ……ブームでなかったことはないんですが。
さて、すぐに車に飛び乗って京都市中心へ〜。
「八坂神社」とかいろいろ諸々、行ってはいただきたい御朱印はあるのですが。
今回は目的が目的ですので、回りやすさを考えて「六波羅蜜寺」へ〜。
コインパーキングがちょこちょこ空いていて助かります。
◯こちら===>>>六波羅蜜寺
京都の街中に突然登場する朱塗りの建物。
清水寺から遠くなく、近くには「六道珍皇寺」という小野篁が地獄と行き来した井戸があるなんてお寺もあります。
寺宝には、歴史の教科書で見たことのある「平清盛像」とか「空也上人像」とかあるんですが。
さらっと回避して。
「六波羅蜜寺」は「弁財天」。
……なんで「弁財天」なのかは、よくわかりませんが。
納経所なのかグッズ販売所なのか、そんなところで、女性お一人がぽつんとおられて(尼僧でいらっしゃったのか)、書いていただきました。
近くに「六道珍皇寺」がある、という証明のような「六道之辻」の標石。
でも、次の目的地は「ゑびす神社」なのでした。
◯こちら===>>>http://www.kyoto-ebisu.jp
「六波羅蜜寺」から歩いていけます。
お祭かなにかあるようで、椅子が並べられておりました。
当然「恵比須」様。
「ゑびす神」と書かれていました。
こちらも、境内が広いわけではないですが、いろいろなお社がありまして面白いんですが、ばっさりカット。
車まで戻り、続いて目指すは「行願寺・革堂」です。
◯こちら===>>>霊麀山 革堂 行願寺
京都御所近くにあります。
本堂。
何となく、寺というより神社という雰囲気でした。
「行願寺」は「寿老神」。
こちらの「寿老神堂」にお祀りされています。
境内には、七福神の像も並べられておりました。
超ダイナミックに書いていただいたので、本当に「寿老神」なのかどうか……。
「行願寺」も、小さな境内にいくつもお堂がありまして、そのうち一つが珍しい「鎮宅霊符神」を祀ったお堂。
◯こちらのサイト===>>>妙見信仰とは
↑のサイト等を参照していただくと、どんな神様かわかると思います。
元々、「寿老神」も中国系の神様ですし、あわせて祀られていても不思議ではないかと。
ただ、「鎮宅霊符神」という呼称がずっと続いてきたのかどうか、はわかりませんので、「寿老神」との関係は不明です。
寄り道「下御霊神社」。
……以前にも増して、荒れていたような気がします。
忘れられていくんですかねぇ……私も勉強が足りませんが。
さて、ここから車で左京区に移動しま〜す。
行き先は「妙円寺」、通称「松ヶ崎大黒天」。
◯こちら===>>>松ヶ崎大黒天 〜京都 妙円寺〜
五山送り火のうち「妙法」の文字、松ヶ崎山の麓です。
まず参道前に鳥居、という神仏習合っぷりに驚きます。
そして、駐車場があるのに、見つけられず、むにゃむにゃな方法で駐車して、歩いて向かったことを深くお詫びいたします。
名前の通り、「大黒天」〜。
今ひとつ、お祀りされている理由がわかりませんが……(まぁ、どちらもご本尊はそんなものなんですが)。
京都の表鬼門、ということで、七福神中でもかなり強大な力を持った神(何しろ、インド神話の破壊神マハーカーラと、豊葦原の国土開発神大国主命の習合ですから)で封じた、ということかもしれません。
現代人はやっぱり、違和感を覚えますね、寺に鳥居。
そこから続いては、修学院離宮近くの「赤山禅院」へ〜。
◯こちら===>>>皇城表鬼門 比叡山延暦寺 赤山禅院
その塔頭(元々は、高僧の死後にその弟子が、その墓所の回りであんだ庵のこと)として、慈覚大師が唐から戻る途中に感得した「赤山明神」をお祭りしたのだそうです。
見づらいですが、本堂に猿が乗っています。
猿は、「魔が去る(猿)」ということから、魔を払う霊力を持っていると信じられています。
「赤山明神」は「泰山府君」のことだと言われています。
寿命を司る神で、「東岳大帝」とも呼ばれています。
そして、同じような役割の「寿老神」(=正体は「南極老人星」で、長寿を司る)と、ごちゃごちゃにされながらも別の神「福禄寿」にもなったようです。
「福禄寿堂」。
こちらの側で御朱印をいただきました。
珍しいので「金神宮」。
「金神」は方位神で、この神のいる方角に何かを建てようとすると、「家人を七人殺し、足りなければ隣近所も殺して七人殺しを達成する」という恐ろしい祟り神です。
大本教で艮金神(うしとらのこんじん)と言って祀っていたのもこの神でしょう。
正体はよくわかりませんが(方位神なんて基本そんなんばっかですが)、こうした神が流行ったことで「方違え」を占う必要性が平安貴族には生まれ、占いを生業とする人達=「陰陽師」に出番が回ってきた……というのは歴史的に事実じゃないかもです。
そして最後は、そう言わずと知れた宇治の「黄檗山萬福寺」で〜す〜!
◯こちら===>>>黄檗宗大本山萬福寺 - トップ -
宇治まで移動するのに、カーナビがえらい道を案内しよったので時間がかかりましたが……広い境内に、人はほとんどおりません。
うっすら見えますが、こちらは「布袋」様でございます。
京都の旅の締めにおすすめなスポットです。
何と言っても、「人が少ない」。
明の様式を残した大伽藍が、一瞬京都であることさえ忘れさせてくれます。
本当は、「八坂神社」とか「三十三間堂」辺りが、もっと静謐でのんびりとできればいいのですが……現代では望むべくもないので。
疲れた体で立ち寄って、少しの間留まると、何となく「あ、旅も終わりかな」と思えます。
そうやって心の整理をするポイントとしての「黄檗山萬福寺」いかがでしょうか?
というわけで、車を駆使して約6時間、「都七福神」制覇です〜。
制覇するもんではないんですが。
「赤山禅院」と「黄檗山萬福寺」は、ゆっくりと回っていただきたい異色スポットだと思います〜。
あと、「七福神」ったらこれです。
あえて、ノベルス版。
昔、京都「都七福神」を巡ったときのブログ記事(参考になりませんが)。