べにーのGinger Booker Club

神社仏閣ラブ(弛め)

「香取神宮」

8/5。

鹿島神宮」参拝終わり、ここまで来てただで帰るわけにはいかない、しかし時間がない、仕方ないので「鹿島神宮」駅からタクシーを使って、到着しましたのは、はい「香取神宮」です。

◯こちら参照===>>>香取神宮

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タクシーで鳥居前まで連れてきていただきました(懐はとても痛んだのでした)。

なるほど、ここが……森、というか山、というか……「鹿島神宮」で降った雨が止み、

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参道は上り道で暑いです。

土の参道、生い茂る緑、風情はたっぷりで目も愛でられましたけれども。

暑いです。

暑いの得意な私ですが、暑いです。

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上ります。

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上ります。

灯籠だらけだな……。

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ひねりのない表現ですが、「緑のトンネル」ですね。

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ばーん、と開けるとそこに鳥居が。

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その先に総門が。

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「御祭神 経津主大神(フツヌシノオオカミ)

大神は天照大神の御神勅を奉じて国家建設の基を開かれ国土開拓の大業を果された建国の大功神であります。故に昔から国民の崇敬非常に篤く、国家鎮護、国運開發の神、民業指導の神、武徳の祖神として廣く仰がれて居ります。

御創祀は神武天皇十八年と伝へられ現在の御社殿は元禄十三年の御造営にもとづくものです(後略)」

何をした神なのかは書いてありますが、何に由来する神なのかは書かれていませんね。

何ででしょう。

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楼門です。

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随身がいらっしゃいます。

お名前、あるらしいんですけれど……閽神(かどもりのかみ)、看督長(かどのおさ)、だそうです。

どっちがどっちか、今の私にはわかりません。

「閽」という字には「もんばん」という意味があるそうです。

ちゃんと表示されてますかね……。

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そして社殿が……残念〜。

すっぽりでした。

……申し訳ないですが、これでかなりやる気を失いました……。

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神饌殿。

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摂社匝瑳神社(そうさじんじゃ)」。

香取大神の親神である「磐筒男神磐筒女神」が祀られています。

記紀神話においては、「イザナギノカミ」が「ホノカグツチノカミ」を斬ったときに、飛び散った血で岩が染まり、これを「根柝神(ねさくのかみ)」「石柝神(いわさくのかみ)」と呼び、その御子神が「磐筒男神磐筒女神」だとされています(火神を斬ったときの血が固まって、「五百筒磐村(いおつつのいわむら)」になり、これが「経津主神」の祖先である、という伝承もあり)。

「ツツ」は、一説に「星」を表す言葉なのですが、「火神殺生」の神話を金属器鍛造の様子だとするならば、「鹿島神宮」の「タケミカヅチノカミ」と同様、「イワツツノカミ」は、「磐を叩いて出現した星」つまり「火花」の寓意なのかもしれません。

 

 

知りません。

 

 

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千葉県に「匝瑳市」というところがあるそうです。

◯こちら===>>>ホーム - 匝瑳市

平成の大合併で生まれた市ですが、名前自体は古いものです。

上のHPより。

匝瑳という地名は、現存のものでは、奈良東大寺正倉院に伝わる庸調(「ようちょう」朝廷に納めた特産物)に見られる天平13年(741年)の記録が最も古いとされています。

匝瑳という地名の由来は、平安時代前期の歴史書「続日本後紀(しょくにほんこうき)」によれば、5世紀の終わり頃から6世紀のはじめにかけて、畿内(現在の近畿地方)の豪族であった物部小事(もののべのおごと)という人物が、坂東(ばんどう・現在の関東地方)を征した勲功によって、朝廷から下総国の一部を与えられ、匝瑳郡(さふさごおり)とし、小事の子孫が物部匝瑳(もののべのそうさ)氏を名乗ったと伝えられています。

 

匝瑳の語源については、諸説あって定まっていませんが、発音での「さふさ」という地名があり、「さ」は「狭」で美しい、「ふさ」は「布佐」で麻の意で、“美しい麻のとれる土地”であったとする説や、「さ」は接頭語で、「ふさ」は下総国11郡中で最大の郡であったことに由来するという説があります。匝瑳は、「さふさ」に縁起のよい漢字を充てたものと考えられています。

 

 なお、漢和辞典によれば、漢字の「匝」は、訓読みで“匝(めぐ)る”と読み、一巡りして帰るという意味があり、「瑳」は、訓読みで“瑳(あざ)やか”あるいは“瑳(みが)く”と読み、あざやかで美しいという意味があります。」

 

近年では、「南アルプス市」はともかく、あと一歩で南セントレア市なんて馬鹿丸出しの地名をつけそうになった自治体もあるというのに、古色を重んじてなかなかよりのではないかと。

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裏に回ってみました。

社殿は透けています……。

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末社「櫻大刀自神社」。

浅間神社」の御祭神木花開耶姫命コノハナサクヤヒメノミコト)」をお祀りしています。

富士の女神として崇められることの多い「コノハナサクヤヒメノミコト」を、「桜」の神として祀るのは、案外少ないのかもしれませんね。

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摂社「鹿島新宮」。

当然、「武甕槌神」をお祀りしています。

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……これは、神楽殿だっけな……。

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末社諏訪神社」。

社殿の敷地の外にあります。

ま、「武御名方神」ですから、それも致し方ないか、と。

国譲りで、「タケミカヅチノカミ」「フツヌシノカミ」に負けたお方ですから。

何で祀っているのか……はよく知りませんが、敗北者のはずの「タケミナカタノカミ」が、全国に勢力を誇る「諏訪神社」の主神なのですね。

この辺りに、謎というか矛盾がある……と面白いですね。

で、大改修のおかげでテンションの下がった私は、あちこち探索もせずに早々御山を降りることにしたのです。

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参道入り口辺りで発見した立て札。

「奥宮」と「要石」の案内板。

……行きたい、でもさすがにちょっとお疲れです。

次があることを信じて、次にさせていただきたいです……。

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やはり「香取神宮」も山の中、なんですねぇ。

山の上、か。

利根川を挟んで、二大武神がこの地に並び立っている、ということが、結構重要なことなのではないかと思われます。

東北をとても意識していたんだなぁ、で済む話なのか。

もうちょっと裏に何かあるのか。

そうそう、御祭神の「経津主神」の「フツ」というのは、刃物で何かを「斬る」ときの音、ではないかと。

よって、古事記では「タケミカヅチノカミ」と同体と書かれていますが、どちらも「剣の神」と言われる所以ですね。

ただ、「タケミカヅチノカミ」が、代理として神武天皇に対して授けたのが、韴霊剣(ふつのみたまのつるぎ)なので、神としての格は「タケミカヅチノカミ」のほうが上なのかな、と思われているようです。

時代劇を見ていると、剣術の道場には大抵、「鹿島大明神」、「香取大明神」と書かれた掛軸がかかっています。

武神として崇められていたことがよくわかります。

そして、香取といえば、天真正伝香取神道流という、(恐らく)日本最古の武術の流派が有名です。

かの剣聖・塚原卜伝も、「鹿島古流」と、この「香取神道流」を修めて、「鹿島新当流」を興したと言われています。

…。

……。

………。

よほど危険な土地だったんですねぇ、この辺り。

………。

……。

…。

本来、東国三社として数えられる神社に「鹿島神宮」、「香取神宮」、そして「息栖神社」があり、マニアはこの三社を回るそうなのですが、私そこまでの余裕がなく……いつか「息栖神社」にも行ってみたいと思いつつ、後ろ髪を引かれつつ、くそ暑い中でタクシーを待っていたのでした。

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日本の神様読み解き事典

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