べにーのGinger Booker Club

神社仏閣ラブ(弛め)

「沼袋氷川神社」(東京都中野区)

3/24。

東京は中野で卒業式がありまして、参列しなければならなかったのですが、その前にということで、「沼袋氷川神社へご参拝。

 

◯こちら===>>>

hikawa-n.or.jp

 

↑公式HPです。

沼袋なる駅で降りたのは初めて……まあ、東京在住の頃、中野といったら中野坂上(友人が住んでいました)とブロードウェイくらいにしか用はなかったので……あ、でも「哲学堂公園」は行ったな……ビームライフル……。

 

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鳥居。

 

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なぜか摂社から回ってしまったもので……「御嶽(みたけ)神社」。

御祭神は「日本武命」「大己貴命」「櫛真知命」「少彦名命」。

ううむ、「櫛真知命」というかたは初めて聞いた……さらっと検索してみると、なかなか謎深いかたのようなので、また考えてみよう。

大己貴命」「少彦名命」に関しては、神仏分離後、御嶽の祭神とされた、らしいですが、「日本武命」はどう関係しているのか……。

 

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あ、狼だ……ということは三峯系……ううむ、関東、難しい……。

 

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「稲荷神社」。

 

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「天王社」。

八雲神社」(須佐之男命)、「諏訪神社」(建御名方命)、「胡録神社」(面足命 惶根命)、が合祀されて「天王社」ということでしょうか。

メインは「牛頭天王」でしょう……「胡録神社」って、字、合ってますか?

「面足命」「惶根命」は、神代7代の6番目、ということで「第六天神社」に多く祀られていますが(本地垂跡で仏教の「第六天」(三十三天のうち)に関連づけられたため)、「ころく」だとすると「六」繋がりでしょうか……。

 

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楽殿

 

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この立派な松が、「三番願い松」で……案内板が遠い……いただいたパンフレットによれば、

 

「古来より「悪しきことはスギ去れ、願い叶うをマツ」と、杉の木に願いを掛けて不運・災難から逃れ、松の木に幸福を願うと必ず叶うと信じられて来ました。
境内には三本願い松が聳えていますので、社殿前の石畳に立ち空を見上げてみて下さい。
三本のうち、社殿左側の松(茶色い大鳥居そば)には手をふれていただくことが出来ます。思いを託し、神さまのお陰を戴き、健康で豊かな日々をお過ごし下さい。」

 

とのことです。

 

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拝殿。

 

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狛犬さんの木鼻彫刻。

すばらしい……。

 

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参道正面から、拝殿遠景。

 

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ここから、西武新宿線の線路に向かって参道を降りますと、右手に「中野七福神」が。

 

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なかなかの新しさ……。

普通、七福神めぐりといえば、複数の神社仏閣をめぐるものですが、こちらでは一箇所で済んでしまいます。

あれですか、お遍路の砂踏みとか、四国八十八箇所を集めてみた、といったまとめサイト的なやつですかね……いや、なかなか巡れない人にとっては、有難いものなので、全然いいのですけれども。

 

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狛犬さん。

「子育て狛犬」さんで、安産祈願の対象、のようです。

額の秀でた狛犬さんですねぇ。

 

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階段を下りきってみました。

振り返ると、ちょっと小高い丘の上に建てられていることがわかります。

古墳かな……と勘ぐってしまいますが、周辺の考古学的知識は皆無なので、やめておきます。

 

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御朱印

七福神」のものもいただけます。

 

さて。

神社でいただいたパンフレットによれば、御祭神は「須佐之男命」。

後村上天皇」の御代、正平元年(1346年)に武蔵国一宮である大宮氷川神社から勧請したのがはじまりだそうです。

とにかく関東、江戸周辺なので、旧武蔵国を中心に、「氷川神社」が多いのです。
それがなぜなのか……については、どこかで読んだような気がしますが……諸説あり、というやつですか。

牛頭天王」と「須佐之男命」が習合して、「八坂神社」系、あるいは「津島神社」系、の「須佐之男命」信仰とは違ったベクトルで、「氷川神社」系の「須佐之男命」信仰があり、それが一大勢力でもあった、というのはなかなか面白いですね……というのも前にどこかで書いた気がします。

「八坂」系、「津島」系でも、「須佐之男命」の水神属性は消えていないのですが、「氷川」系はもっと顕著にそれが現れている(何しろ「川」ですから)のかな、と思います。

何なれば、出雲の「斐伊川(ひいがわ、ひのかわ)」といったら「八岐大蛇」の生息地(?)でもあるのです、そりゃ水神(天候神)に決まっていますね……で、前も書いたような気がするのですが、どうして「出雲神社」でも「杵築神社」でもなく「氷川神社」だったのか、に何かあるような気がします。

 

◯こちら===>>>

大日本地誌大系. 第1 第6冊 新編武蔵国風土記稿六 - 国立国会図書館デジタルコレクション

 

↑ざっと検索してもこれしか見つからず……の『新編武蔵風土記稿』、「多摩郡」の「下沼袋村」のところです(158コマ/引用にあたって旧字をあらためた箇所あり/判読不能文字は■に置き替える)。

 

「神社 氷川社 除地、九段、小名大下前にあり、村の鎮守なり、本社二間四方、拝殿二間に三間南向、本地十一面観音木の立像六尺五分なるを安す、前に鳥居をたつ、鎮座の年代詳ならず、上沼袋清谷寺の持なり。」

 

……ううむ。

郷土史家のみなさんが、もっといろいろ調べておられるとは思いますが、私からはこの程度ということで……。

というわけで、ここから歩いて中野駅に向かう途中でもうちょっと寄ってみたよツアーの開始です。