べにーのGinger Booker Club

神社仏閣ラブ(弛め)

「知立神社」(再)(知立市)〜高速初詣三河編〜

1/9。
空模様も怪しくなってまいりましたが、ラストに立ち寄ったのは知立神社」です。

 

◯こちら===>>>

「知立神社」 - べにーのGinger Booker Club

 

↑以前の記事です。

 

f:id:bennybebad:20170109142835j:plain

鳥居。

人手がすごくて驚きました。

さすが式内、三河二宮。

 

f:id:bennybebad:20170109143051j:plain

狛犬さんたら、

 

f:id:bennybebad:20170109143100j:plain

狛犬さん(ニカッ)。

 

f:id:bennybebad:20170109143412j:plain

提灯。

神紋は「青海波」です。

 

f:id:bennybebad:20170109182544j:plain

御朱印

 

……え、写真はこれだけですけど何か?

 

いや、人が多い上に、雨がぱらついたりしていたもので、生活防水のない私のiPhoneでは……(防水機能のためだけに機種変更をしようと思っています……あ、いえ、バッテリーももはや死にかけなので)。

 

さて、前回の記事では、神社でいただく由緒書から引用しておりませんでしたので(引用にあたって旧字をあらためた箇所あり/判読不能文字は■に置き替える)。

 

知立神社は、池鯉鮒大明神とも称し、古来三河国第一の名社で、東海道沿線屈指の大社でもあります。
抑々当神社は、第十二代景行天皇の御代、皇子日本武尊が大命を奉じて東国御平定の砌、当地に於て皇祖の神々様を祭って国運の発展を祈願し給ひ、依って以て数々の危難を脱して平定の大功を完うし給へるにより、其の報賽のため、建国の祖神、彦火火出見尊、鸕鷀草葺不合尊、玉依比売命神日本磐余彦尊神武天皇)の四柱の皇大神を奉斎あらせられた、国家的由緒あるお社であって、後世、文化の恩神聖徳太子を合せ祀り、相殿には当碧海地方開拓の祖神青海首命をもお祀り申上げてあります。
当神社は斯様な尊いお社柄でありますので、御歴代天皇の御崇敬も厚く、亀山天皇の弘長元年には正一位の神階を奉られ、元寇襲来に際しては、正安二年七月十三日附を以て異国降伏の御祈願がかかり、明治元年九月明治天皇御東幸の際には、勅使を差遣して金幣を捧げ国運発展の御祈願があり、又仝二年十一月十一日皇后御代拝参向の節は、神札の献上を命ぜられました。
されば領主を始め諸大名の崇敬も厚く、参勤交代の途次には必ず神札を拝受せられましたが、就中大垣藩主戸田氏は信仰極めて厚く、例祭には遠路わざわざ代参を立てられ、又刈谷藩主は毎年三回参拝奉幣せしめられ、例祭には特に警固の士をも派遣せられました。
当神社は古来「蝮よけ、長虫よけ」「安産」「雨乞い」等の霊験いとあらたかにましますにより、崇敬者は全国にあまねく、従って御分社も県内は固より遠く関東関西に亙ってその数夥しく、又大氏神と崇敬して例祭に参拝した村落が古来四十有余にのおり、現今に於ても当碧海地方一円の大氏神として崇敬を集めさせられて居ります。
(以後略)」

 

ううむ、「聖徳太子」を祀った理由がやっぱりよくわからない……。

 

◯こちら===>>>

国立国会図書館デジタルコレクション - 神社覈録. 上編

 

式内社、ということで『神社覈録』からいってみましょう。

 

知立神社 
知立は音読也、和名抄、(郷名部) 知立、 ◯祭神吉備武彦命、 (熱田社鎮座記)◯池鯉鮒駅に在す、(略) ◯熱田社鎮座記云、三河国碧海郡知立神社、祭武彦命、寛平縁起云、倭武命奉命東征、(中略)天皇勅吉備武彦與建稲種公服従倭武尊、日本紀景行天皇四十年七月條云、天皇則命吉備武彦與大友武日連、令従日本武尊
或書に、祭神葺不合尊といふは、例の信用しがたき説也、今は従はず、(以下略)」

 

どうやら、御祭神が「鸕鷀草葺不合尊」というのは信用し難い、後付け、元々は「吉備武彦命」だったんじゃないの、ということのようですが……。

 

◯こちら===>>>

国立国会図書館デジタルコレクション - 特選神名牒

 

↑『特選神名牒』も見ておきましょう。

 

知立神社
祭神 吉備武彦命
今按熱田鎮座記に三河国碧海郡知立神社祭武彦命々々々者孝霊天皇之皇子也今熱田龍神社記武彦命とあるは古伝によりて云るものなるべければ今之に従ふ社伝に鸕鷀草葺不合尊とあり又神主永見氏の記に末社に親母神と云あり豊玉姫命を祭ると云るは龍神なと申すよりの説にはあらざる歟附て後考を俟つ(以下略)」

 

やっぱり御祭神は「吉備武彦命」じゃないのかと……社伝はばっさり、ということですか。

「吉備武彦命」は、神社のお隣の公園にある「土御前社」に祀られています。

 

◯こちら===>>>

国立国会図書館デジタルコレクション - 尾三郷土史料叢書. 第3編

 

↑『尾三郷土史料叢書』の第3編に収録されている『三河国古蹟考』を見てみましょう。
気になるところだけ。

 

知立神社
(略)
◯熱田宮鎮座記云三河国碧海郡知立神社祭武彦命武彦命者孝霊天皇之皇子也今熱田竜神社祀武彦命 ◯按ニ永見氏云、末社ニ武彦命ノ社アリ。
(略)
尾張国帳集説ニ云知立社ハ、木花知流比賣也。
◯按ニ永見氏云、木花知流比賣命ハ地主ノ神にて別社ナリ。(以下略)」

 

「木花知流比賣命」が登場……ああ、「知流」が「ちりゅう」だから、ですか。
……うん、さすがに無理があると思います……「このはなちるひめ」の「ちる」、「散る」の当て字でしょうから、そこから「ちりゅう」になるというのはちょっと……でも、記紀神話でもマイナーな女神を地主神にしようという着眼点は素晴らしいかと。

まあ、結局「聖徳太子」が祀られている理由とか、「蝮除け」とか、謎ばっかりなんですけれども……郷土史家のみなさんにお任せしましょう。

というわけで、ようやく初詣の記事が終了です……もう10月だ……ここからスピードアップできるかどうかは、BABYMETALさんとさくら学院さん次第です……。