9/14。
「吉備津神社」から岡山に戻ってみると、ちょうどお昼頃。
ここからどこへ行こうか。
本当なら、車があれば、美作国一宮の「中山神社」に行きたいところですが……。
あ、そうか。
というわけで、新幹線に乗ることを決意して、目的地は「厳島神社」に。
◯こちら===>>>http://www.miyajima-wch.jp/jp/itsukushima/
広島駅で下車、続いて宮島口駅を目指してがたごとがたごと。
足ぱんぱんですわ。
電車は結構混んでいるし。
観光客ばかりですかねぇ……。
宮島口駅からは、当然ながら、フェリーでの移動です。
海。
多少、ガスってます。
そういえば「世界遺産」でしたっけ、宮島。
外国の方が多かったように思います。
JRのフェリーを使うかどうか、で到着する場所が違うらしく、JRの方は真正面に海上の鳥居を観ることができるとかできないとか。
航路で客の奪い合いか。
板一枚下は地獄、ですか。
まぁ、そんなベストロケーションの写真が撮れるはずがないんですわな(お客さんだらけだったので)。
……知らなかったとはいえ、広いなおい……。
(何故か)鹿のいる公園は無視して、とにかく神社に近づきたく。
簡単な案内がありました。
ばっちり「世界文化遺産」と入っています。
もう逆光がひどい……。
露出が変なのか、パースがついているのか、ちょっと絵画っぽい感じになっている……と満足しているのは私だけでしょうか。
自慢の一つは「大鳥居」。
レガッタか何かをやっていたような気がします。
何か書かれていますが、意味はわかりません。
何かが山川を鎮める、とか何とか。
神馬殿。
……京都以外で、ここまでがっつり構えた寺社を見ることはなかなかないですよね。
公開されているだけ、ありがたいという話なんですけれど。
時刻的にはちょうど干潮でしょうか。
子ども達が遊べるほどでした。
うーん、満潮のときを見てみたかった。
進んでいくと、まずは「客神社」がありました。
「天照大神」が「素戔嗚尊」と、天安河原で「誓約(うけい)」をしたときに、「天照大神」より生まれた五柱の神です。
「御本社と同様にして」とあるのは、「厳島神社」の主祭神が、同じく「誓約」をしたときに、「素戔嗚尊」から生まれた「宗像三女神」だからでしょう。
ただ、古来とはいいながら、いつからのことなのかはちょっと疑問がありますが。
何となく、不思議な光景です。
絵の力、が強いですねえ。
見れば分かる面白さ、素晴らしさ、珍しさ。
「鏡の池」に鷺。
「大鳥居」を見てみました。
「卒塔婆石」だそうです。
「康頼燈籠」、だそうです。
さて、本殿にお参りです。
「御祭神
由緒
推古天皇の元年(西暦五九三年)十一月申日の御鎮座
元官幣中社
御社殿は御本殿始め全て国宝である」
国宝の上を歩いています。
よく考えると、有り難い。
本殿前から「大鳥居」。
桧皮葺と朱塗り。
かなりエキゾチック。
「大鳥居」正面にあるお社二つ。
「門客神社」とあり、御祭神は「櫛磐窓神(くしいわまどのかみ)」、「豊磐窓神(とよいわまどのかみ)」です。
二柱の神ではなく、『古事記』によれば、どちらも「天石戸別神(あめのいわとわけのかみ)」の別称とされています。
登場するのは天孫降臨の場面で、「瓊瓊杵命」には「五伴緒(いつとものお)」と呼ばれた五柱の神がお供をしました。
「アメノコヤネノミコト」、「フトダマノミコト」、「アメノウズメノミコト」、「イシコリドメノミコト」、「タマノヤノミコト」、です。
いずれも、天岩戸神話で活躍した神です。
他にも、三種の神器とともに、「オモイカネノミコト」、「タヂカラオノミコト」という、やはり岩戸神話で活躍した神が付き従います。
これに、何故か加わっているのが「天石戸別神」です。
文字の意味通りに考えれば、「天岩戸を別けた神」なんですが、その役割は「タヂカラオノミコト」が担っていたので、そう考えると「別れた天岩戸の神」つまり「天岩戸」そのものだということになります。
「御門の神」とされていますので、いわゆる「門神」なのでしょう。
「石」が「門」、何らかの「境界」を表現する、というのは、「道祖神」に見られるのと同じようなメンタリティなのでしょう。
昔から、「境界」には目印の「石」を置いたんでしょうな。
◯こちら===>>>クシとトヨ −門神−:玄松子の雑記帳
日本の神々関係を検索すると、大抵上位にある↑こちらのHPには、大変お世話になっていますが、こんな考察が載っていましたのでご参考に。
「櫛」は「クシ」、「奇」のことです。
非常に珍しいとか、有り難いとか、そういった意味でしょう。
「豊」は「トヨ」、本来は穀物等に関係するのかもしれませんが、ここは単純に「豊か」という意味でいいと思います。
「豊か」であることは、やはり有り難い状態です。
つまり、「有り難い、普通ではない力を持った、石の窓(真戸)の神」。
だから、「門番」なんですね。
どうやら、宮中でも「門神」と扱われていたようです。
ここが結界、境界ということです。
その横から「大鳥居」。
「大鳥居」を潜ってくると、この「門神」の間に船が到着する、海からの参拝路はそれが正しいのでしょうか。
能舞台……かな。
潮、引いてますなぁ。
これは……なんだっけな。
多分、本殿を脇からとったものかと。
そちらの方向には、
「天神社」があります。
朱塗りがはげているのか、元々そうではなかったのか。
渡っちゃ行けなかった橋。
こっちも「鏡の池」なんでしょうか。
朱塗りの「大国神社」。
上がってまっせ〜。
能舞台をいくつかの角度から。
本日はここまで〜。