べにーのGinger Booker Club

神社仏閣ラブ(弛め)

「出雲大社」2

続き。

本殿の後方には、「素鵞社(そがのやしろ)」があります。

f:id:bennybebad:20130913120659j:plain

f:id:bennybebad:20130913120648j:plain

f:id:bennybebad:20130913120614j:plain

f:id:bennybebad:20130913120602j:plain

 

素戔嗚尊」を祭神としたお社です。

素戔嗚尊」は、主祭神大国主命」の祖先神、ということになっています。

小さいとはいえ本殿と共通する大社造となっているのは、その辺りに何か理由があるのかもしれません。

ないのかもしれません。

本殿には近づくことができないので、こちらをじっくり観賞されるとよいのではないでしょうか。

そのまま時計回りに進みますと。

f:id:bennybebad:20130913121155j:plain

f:id:bennybebad:20130913121144j:plain

f:id:bennybebad:20130913121209j:plain

「釜社(かまのやしろ)」。

祭神は「宇迦御魂神」です。

こちらも、「素戔嗚尊」の御子神となっている、「お稲荷様」ですね。

「釜社」という名称は珍しいのではないかと思います。

全国のオカマのみなさんが大挙としてお参りにくる……ということはないんでしょうか。

f:id:bennybebad:20130913121321j:plain

続いて「氏社(うじのやしろ)」。

天穂日命(あめのほひのみこと)」をお祀りしています。

天照大神」と「素戔嗚尊」が誓約(うけい)をされたとき、「天照大神」の右の髪(角髪/みずら)に巻いた珠から生まれており、出雲国造の祖先神ともされています。

その理由は、「国譲り神話」の際に地上に降りたのですが、「大国主命」に心酔して高天原に帰らなかったから、でしょう。

f:id:bennybebad:20130913121329j:plain

同じく「氏社」には、「宮向宿禰命(みやむきのすくねのみこと)」が祀られています。

天穂日命」第十七代の末裔、だそうです。

日本書紀』「崇神紀」には「鵜濡渟(うかづくぬ)」、『先代旧事本紀』「国造本紀」には「宇迦都久怒(うかつくぬ)」と書かれている人物は、「天穂日命」第十一代の末裔で、『先代旧事本紀』ではこちらが出雲国造の祖、とされています。

f:id:bennybebad:20130913121425j:plain

f:id:bennybebad:20130913121449j:plain

これらの氏神、現在社殿を修繕中のため、「東十九社」にあわせて祀られています。

「十九社」は、旧暦十月に、全国からやってきた神々が留まる、「神様のお宿」のことです。

f:id:bennybebad:20130913121518j:plain

出雲教」の本部、でしょうかね。

f:id:bennybebad:20130913121619j:plain

f:id:bennybebad:20130913121805j:plain

拝殿に戻ってきました。

「神こ殿」(※「こ」は「示偏」に「古」と書きます)という建物がありまして、所謂宝物殿等なのですが、そこに、

f:id:bennybebad:20130913121741j:plain

世紀の大発見、古代神殿の心御柱レプリカが置かれております。

計算上、現在の本殿の倍の高さはあり得たのではないか、という。

ロマン……というか、そんな高いものがなぜ必要だったのか。

大国主命」をお祀りするときの約束、ではあるのですが。

正当な方法で手に入れた地上であれば、先住者にそこまでのことをしなくてもいいでしょう。

つまり、何か後ろめたい方法で、奪い取ったんですね。

その「後ろめたさ」が大きければ大きいほど、祀り方も大きくなるのだと思います。

記紀神話に書かれていない、何かが起こったんでしょうねぇ……。

f:id:bennybebad:20130913122104j:plain

さて、本殿の北西の辺りには、「彰古館」という建物があります。

入り口に「大黒様」がいらっしゃいますが、よく見えませんな。

中には、それこそ大小さまざまな「大黒様」が展示されていたりします。

二階には、地元の高校生が作った(んだと思ったが)、お社のミニチュアがありまして、透垣に遮られてうかがえない、境内の様子がよくわかります。

f:id:bennybebad:20130913122636j:plain

……ちらっと見えましたが、何のお社でしょうか。

f:id:bennybebad:20130913122741j:plain

案内がないのですが、何か物をおさめるところではないかと思います。

物置ですな。

f:id:bennybebad:20130913122804j:plain

f:id:bennybebad:20130913122757j:plain

f:id:bennybebad:20130913122825j:plain

f:id:bennybebad:20130913122815j:plain

先ほどの「氏社」、実は本殿の西側にあるのでした。

f:id:bennybebad:20130913122922j:plain

f:id:bennybebad:20130913122950j:plain

そして、西側にも「十九社」があります。

あわせて三十八。

……バランス悪いな。

本日はここまで〜。

 

日本の神様読み解き事典

日本の神様読み解き事典

 

 

 

日本書紀〈1〉 (岩波文庫)

日本書紀〈1〉 (岩波文庫)