べにーのGinger Booker Club

神社仏閣ラブ(弛め)

「白山比咩神社」(石川県白山市)

9/18。

石川県初上陸……?……ちょっと金沢に行く用事がありまして、であれば行かずにはいられない、「白山比咩神社」……久々の一宮。

 

◯こちら===>>>

www.shirayama.or.jp

 

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駐車場から鳥居を。

いい天気だった(このときは……)。


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「觸穢の所」……祓戸ってことかな……珍しい表現かな。


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社標。

おっと案内があったな……清めどころか。

不浄の観念は仏教とともに、というのが定説ですが、記紀神話に禊のシーンがあることからもわかるとおり、穢れは仏教より以前にあった観念だと思われます……がそれが日本古来のものかといえばどうでしょう?

もちろん何らかの汚れに対する忌避感はあったのでしょうが……狩猟中心の生活を送っていれば、汚れは切っても切れないわけで……だんだんとそれを糊塗していくようになったのかな……と最近読んだ本の受け売りをしてみました(全然、受け売れていない)。

 


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狛犬さん。

威風堂々。


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読みづらい……がんばるか。

 

「白山本宮 加賀一ノ宮 白山比咩神社由緒

御祭神 白山比咩大神【菊理媛神

伊弉諾神

伊弉冉

当社は遠く神代の昔、霊峰白山を御神体山として生きとし生けるものの「いのち」の祖神である白山比咩大神をお祀りしたことにはじまります。神祠の創建は崇神天皇の七年(紀元前九一年)と伝えらる延喜式内の名社であります。古来「下白山」と称えられた当社は現在「白山本宮」「加賀一ノ宮」として仰がれ、「白山さん」として広く親しまれている北陸鎮護の大社であります。

旧社地は旧北陸鉄道加賀一ノ宮駅前の古宮公園安久濤の森でありますが文明十二年(一四八〇年)大火によって四十有余の堂塔伽藍が悉く消失しましたので、その後は末社三宮神社の境内である現在地に遷座し本宮鎮座の地と定めて今日に至ったものであります

明治維新の後は「白山天嶺」と奥宮「下白山」を本社とし「国幣中社」として国家の殊遇をうけましたが終戦後の今日は全国に三千有余を数える白山神社の総本社として「白山信仰」の中心をなし家内安全・延命長寿・五穀豊穣・大漁満足・商売繁盛・交通安全・縁結びなど広大なる御神徳を仰がれております

白山奥宮一七〇〇ヘクタールの境内を中心とする国立公園白山は毎年春山(五・六月)夏山(七・八月)秋山(九・十月)の六ヶ月間登拝のため開山されます。」

 


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芭蕉さん。


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さすがというか、木々が見事です。


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ええと……人が結構たくさんいたので、上の方しか撮っていませんが、拝殿です。


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こちらも。


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狛犬さんその2。


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……いかん、由来のわからない、楽しいものに遭遇してしまった……コロナ禍だから、なのかな、「ヨケンノトリ」。

双頭のカラスで、片方が白い……検索したらわかるかな(検索してない)。

また調べてみます。


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姫神さんがコンサートを開かれたようです……ピッタリですな。


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拝殿再び。


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扁額アップ。


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御神木。

見事。


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青空と緑をバックに……山の神社という感じがよいですねえ……。


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「霊峰白山

霊峰白山は、御前峯・大汝峯・別山の三峯から成り立っております。

白山奥宮は最高峰の御前峯頂上に祀られ、全国三千余の白山神社の総本山として仰がれるお社です。白山奥宮の境内一六八九ヘクタールの地域は、古来白山比咩大神の御神体山として尊崇され霊峰白山は富士山・立山と竝んで、「日本の三名山」としてあまねく知られております。

(略)

霊峯白山の遥拝所として今から二千年余年前の人皇第十代崇神天皇の御代にお祀りされたのが当社の創祀とされております。

(略)」

 


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……ええと、白山……見えませんが……。

本殿の様子が見られないなぁ。


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……戦利兵器ってなんだろ……なかなかなものを発見してしまった。


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「盤持石」……力石の類のようですな。

 

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手取川が流れています、この向こう側に。


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人の流れが少し途切れたので、神門から改めて。


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神門の手前に、「荒御前神社」があります。

案内がなかった……。


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駐車場じゃないほうの鳥居。


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拝殿、別方向から。


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天気いいなぁ……(このときは)。


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どこかで発見した狛犬さん。


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これが……白山かな……(不確か)。


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「河濯尊大権現」。

あれ、案内があった気がするのですが……写真を消してしまったか……。

小さいながら、社標が新しいですね……丁寧にお祀りされている様子が伺えます。

ご本尊はなんだろう……何かしらの観音様っぽいけれど、ぱっと見は「弁財天」っぽくもありますな……。

 


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御朱印

 

さて。

 

◯こちら===>>>

横山政和 著『白山比咩神社略誌』,蔵田八十八,明25.10. 国立国会図書館デジタルコレクション

白山比咩神社略誌 - 国立国会図書館デジタルコレクション

 

(参照 2024-10-24)

 

↑こちらを見てみようと思います(引用にあたって旧字をあらためた箇所あり/判読不能文字は■に置き替える)。

 

まず御祭神は、

 

「三座也 中ハ菊理媛神 左伊弉諾尊 右伊弉冉尊(略) 神階ハ 文徳天皇ノ仁寿三年十月従三位ヲ奉授アリシヲ始トシ世々奉授アリ 崇徳天皇ノ永治元年八月二正一位ヲ奉授セラル」

 

ということです。続いて

 

「称呼 上古ハ単二白山神社ト称セシモノノ如シ 延喜式ニハ白山比咩神社トアリ今之ヲ用ラル 又白山七社トハ白山、金剱、岩本、三宮、中宮、佐羅、別宮、ヲ云 白山、金剱、岩本、三宮、ヲ本宮四社ト云ヒ中宮、佐羅、別宮、ヲ中宮三社ト云 又金剱以下ノ神社二対シテハ白山ヲ本宮ト云ヒ嶺上奥宮二対シテハ凡ヲ下白山七社ト云 又中古白山太神宮ノ称アリ 嘉暦三年ノ古文書二出ツ一宮ト云事ハ白山記二加賀分国以前白山ハ越前ノ一宮二シテ気比ハ二宮也 弘仁十四年加賀分国ノ時白山ハ加賀ノ一宮トシテ気比ハ越前ノ一宮ト成ル由記セリ」

 

単に「白山神社」だったものが(霊山である白山の神社なので、当たり前な呼び方です)、『延喜式』の頃には「白山比咩神社」になっていたと。

 

「鎮座 其始年月諸説一定セス 三宮記康永三年白山宮政所牒ノ案文二據レハ 欽明天皇ノ時已二此社有シ事明瞭ナリ 官社ニ列セラレシハ仁明天皇ノ嘉祥元年勅有テ四十五宇ノ神殿仏間ヲ造立セラレ神講田ヲ免セラレ鎮護国家ノ壇場ト被定官営ニ属セラレタルヲ其始トスヘキカ 但元是 文武天皇慶雲三年圭田百三十二束ヲ附セラレシヲ(是ハ猶越前ノ一宮タリシ時也)其始トスヘキカ 又ハ始ヨリ官設ノ社ナリシカ今不可考 今上天皇ノ明治四年六月改テ国幣小社ニ被列官祭被仰出即今ノ鎮座地ハ石川県加賀国石川郡河内村字三宮二ノ百一番地ナリ」

 

そもそも山岳信仰から始まっているので、結構な古社ではないかと思われます。

 

 

 

久々の一宮なので、引っ張り出してきました(本当は、『日本の霊山読み解き事典』を引っ張り出したかったのですが、本に埋もれておりまして……)。

p164です。

 

「その名からわかるように、白山比咩神社は白山への信仰を起源とする神社である。富士山周辺の浅間神社のように、白山の周辺には白山信仰の神社が点在しており、それらの多くは個別に成立したものと思われるが、白山比咩神社の勢力が大きくなるにつれてその傘下に入っていった。また、白山を拠点とする修験者が各地をめぐって信仰を広めたので、分祠の白山神社は全国に及んでいる。」

 

と、まあごく当たり前に述べられています。

白山に最初に登ったのは「泰澄」だと言われておりまして、養老元年に白山に登った「泰澄」の前に、

 

「……女神の姿で現れた白山妙理大菩薩は自分のことを伊弉冉尊だと言ったとされ、山頂で現わした本地(本来の姿)は十一面観音であったとする。しかし白山比咩神社の現在の主祭神は菊理媛尊であり、併せて伊弉諾尊伊弉冉尊を祀っている。」(p165)

 

とのことです。

何故「菊理媛尊」が主祭神となったかは謎であるとされ、何しろ「菊理媛尊」自身が謎の神なので、よくわかりません。

 

「……先立った伊弉冉尊を連れ戻そうと黄泉へ降ってみたものの、冥界での伊弉冉尊の姿を見て逃げ出してしまった伊弉諾尊と、その行為に腹を立てた伊弉冉尊が、黄泉と現世の境で争っているところで、『日本書紀』にはこう書かれている。

「是の時に、菊理媛神、亦白す事有り。伊弉諾尊聞しめして善めたまふ」

これだけの話なのだ、しかも肝心の菊理媛尊の発言が書かれていないのである。」(p166)

 

どこから出てきたのかも、何を言ったのかもわからず、という謎っぷり。

神話なのでさもありなんですが、普通に考えれば黄泉と現世の境(いわゆる「黄泉比良坂」)にいたのでしょう。

境界の神ではないかな、と思います。

 

「通説では、黄泉の世界でけがれた体を禊で清めるよう勧めたのだろうといわれる。いっぽう、白山の神は山上で出産したといわれ、ここからケガレを嫌わない神と信じられていた。ケガレを嫌わないということから発展してケガレを払う神と考えられるようになり、そこからさらに発展して禊ぎを勧めた菊理媛尊と結びついたらしい。」(p166)

 

さらに当然のこととして、元々の白山の神と「菊理媛尊」は異なる神格でした。

日本各地で、地元の神が記紀神話に登場するような神に置き換えられていった時代があり、白山では超レアな「菊理媛尊」と置き換えた、と……こんな、記紀神話に一か所しか出てこない神が有名だったとは思えないのですし、『日本書紀』の存在自体を知っている人はそこまで多くなかったのではないかと思われるので、エリート層が絡んでいたんでしょう。

また、江戸期の被差別部落の近くには「白山神社」があった、という話がありまして(ちょっと記憶が薄いので、江戸だけの話だったのか全国的だったのか、までは覚えていません)。

ケガレを押し付けられた(という言い方も語弊があると思いますが、とりあえず)人たちにとって、ケガレを嫌わない神、というのは、ありがたかったのかもしれないです(これが、ケガレを祓う神、となってしまうと、むしろ自分たちを祓ってしまうことになるので)。

それは、元々の白山信仰とはかなり隔たりのあるものだと思いますが。

 

◯こちら===>>>

宮司庁古事類苑出版事務所 編『古事類苑』神祇部28,神宮司庁,[明32]. 国立国会図書館デジタルコレクション

古事類苑 神祇部28 - 国立国会図書館デジタルコレクション

 

(参照 2024-10-24)

 

一宮ですので、『古事類苑』に項目があります。

まずはこちらの資料に目を通されてはいかがかと(私は、半分くらい読みました……)。

 

それでは、石川県のプチ旅行スタートです〜。