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昨年、特別開帳のために赴いた「三井寺」ですが、そのときに「長等神社」も参拝していたので。
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昨年の「三井寺」の記事は、
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近況その3〜「三井寺」「三尾神社」 - べにーのGinger Booker Club
↑です。
いきなりの拝殿……か?
社殿の周りを回廊のようなものが囲んでおりまして、その格子の隙間から。
平入で唐破風の向拝……権現造でしょうか(いかん、何年経っても建築様式が頭に入らない……)。
ちらっと見える狛犬さん……遠い。
こちらが拝殿正面。
まだ若々しい、立派な青銅っぽい狛犬さん。
境内社の「両御前神社」。
……何が「両」なんでしょうね……。
いや、空と新緑が美しい……ちらっと見える本殿の屋根。
こちらは、社殿向かって左手にある、「大津馬神社」。
鳥居と参道……えっと、「馬神神社」なのかな……どっちなんでしょう。
拝殿前に神楽殿(舞殿)……おっと、「三尾神社」も同じような配置だったような……(あれは、唐門の外に神楽殿だったかな……)。
狛犬さんその2。
年月が経過して、ちょっとつるっとしちゃった感じ、でしょうか。
向かって左手からの本殿。
境内社の「末春稲荷」、「権平稲荷」、奥は「駒竹稲荷」となっています。
こちらは「栄稲荷」のおキツネさま。
また細面で凛々しくありまして……良きかな……造作もよろしいですね。
「栄稲荷」正面。
社殿左側からの屋根。
ううむ、もっと近づきたいところです。
境内社の「笠森神社」。
で、忘れていたわけではないのですが、立派な楼門があります。
由緒書。
御祭神は「建速須佐之男大神」「大山咋大神」「宇佐若宮下照姫大神」「八幡大神」「市杵島姫大神」、と。
「天智天皇が近江大津宮に遷都(西暦六六七年)の際に都の鎮護として、須佐之男命を志賀の長等山岩座谷の地に祀られたのが始まりである。
天智天皇(西暦六六九年)五月五日、天皇が宇治山科から帰途のおり当神社へ弓矢を奉納され、これにより大友與多王(天智天皇の御孫)がその日を祭日と定められて以来、今も五月五日を例祭
としている。
貞観二年(西暦八六〇年)二月、三井寺一山を開祖された智証大師(円珍)が日吉山王神を勧請し、一山の守護神として祀られ、新日吉社又は新宮社と称するようになった。
天喜二年(西暦一〇五四年)四月、現在の地に遷宮され、その地を神出と称することとなった。
永保元年(西暦一〇八一年)四月、白河天皇は勅使を参向せられ、平安を祈願された。
延元元年(西暦一三三六年)正月、南北朝の戦乱によって社殿や楼門その他の建物を消失した。
興国元年(西暦一三四〇年)足利尊氏によって再建され、社殿は麗にして十二の廻廊や楼門その他多くの建造物があり、湖南の大社といわれ、皇室を始め武将や多くの民衆から深く崇敬され隆盛をきわめた。
明治十六年(西暦一八八三年)現在の社号(長等神社)となった。
明治三十七年(西暦一九〇四年)鎌倉様式を基本として、平安、室町時代の和様建築の粋を取り入れて現在の楼門を再興した。
明治四十三年(西暦一九一〇年)一月、県社に列せられる。
昭和四十七年(西暦一九七二年)七月一日、楼門が中世の優れた社寺建築様式の再現を評価され、大津市指定文化財の指定を受けた。
この様に当社の歴史は古く、千三百五十有余年の幾多の変遷を経て今日に至っている。」
なるほど、創建当時はこの場所にはなかったわけですか……岩座谷ってどこだろう……。
楼門。
かなり離れたところに、石鳥居があります。
御朱印はいただけるのだと思いますが、どうしていただかなかったのか……割と「新羅善神」と「護法善神の御朱印をいただいて満足していたのかな……。
さて。
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近江輿地志略 : 校定頭註 - 国立国会図書館デジタルコレクション
↑『近江輿地志略』を久々に(引用にあたって旧字をあらためた箇所あり/判読不能文字は■に置き替える)。
当然、「長等神社」の項目はないわけで、「新日吉社」を探します。
129コマです。
「[新日吉社]
稲荷の社の南にあり。是を新宮権現とい。本社東向、拝殿鳥居有り。御冷泉院御宇天喜二年前大僧正明尊、上の新山王権現を山麓に勧請し神宮を新にして以て男女の参詣に便す。人因て社を呼んで新宮といふ。其地を呼んで神出といふ。祭礼毎年五月五日。相伝旧社は十二の回廊ありて其結構の大社也。建武二年の兵火に罹りて焼亡す。而後此地にうつす。然れども旧社の地今詳ならず。」
ううむ、割とあっさり。
回廊が今も残っている、というのはかつての大社の名残なのでしょうか。
「馬神社」とか、記述がないな……京都に近く、しかもかつては都があっただけに、近江はなかなか魅力的……最近は、インスタ人気なのか、彦根城とか盛り上がっているようなので、近江の勉強もしたいなぁ……と思いつつ、いろいろなことがなかなか進みません。
もう10連休だし……周回遅れを挽回できるのか……。