べにーのGinger Booker Club

神社仏閣ラブ(弛め)

「八王子神社春日神社」(名古屋市北区)

5/12。

あちこちふらふらしている途中で発見。

八王子神社春日神社」に参拝。

 

◯こちら===>>>

www.city.nagoya.jp

 

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社標。

 

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鳥居。

 

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毎度のことながら、写真を撮る順番がね……境内社の「秋葉神社」。

 

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本殿。

屋根の緑が鮮やかすぎますな……緑青を表現されたものと思われますが。

銅板葺きは費用がかかるのか……赤銅色でもよかったんじゃないでしょうか。

 

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社標。

 

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常夜灯。

天保13年(1842年)尾州名古屋の豪商杉屋佐助によって寄進されたものである」と、由緒あるもの。
「あぶないからのるな」、と。

 

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秋葉神社」遠景。

 

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とりあえず、石灯籠には乗らないようにしましょうねみなさん……と宮城遥拝所。

 

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拝殿。

ううむ、初夏の空、若い日差しの中にまばゆく屋根の緑……最近塗り直されたのかな。

 

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狛犬さん。

私は、「◯◯型」まで理解している狛犬マニアではありません(そもそも、形のパターンを覚えるのが苦手)が、なんか可愛い。

新しめなのかな。

 

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竣工記念碑。

八王子神社」の御祭神は、まあ五男三女神、ですね。

春日神社」のほうも、本家「春日大社」と同じ、と。

 

「由緒 
八王子神社はもと那古野庄市場(現丸の内一丁目)に鎮座し若宮八幡社と共に同じ境内に有り第四十二代文武天皇の御代の奉斎と言う。
慶長十五年(一六一〇)名古屋城築城の際に神慮により名古屋東北の護りとして此の地に遷座しました
明治五年村社に列し同四十年指定社となる
昭和二十年五月戦災により消失仮神殿を経て同三十二年社殿復興以来氏神様として崇拝を続けて参りましたが腐朽甚だしく平成十五年十月改築造営に着手同十七年四月竣工祭を行う
春日神社は昭和四十六年社殿を八王子神社境内に移築し両社を合併して八王子神社春日神社と社名を改称した此の度の改築造営に際して名実共に一体化して本殿内に合祀した」

 

なるほど、元は、今の名古屋城の辺りにあったのですね。

 

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境内社の「金刀比羅神社」。

 

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の、狛犬さん。

ちょっと、歌舞伎役者っぽいかな……。

 

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拝殿向かって左からの遠景。

天気よかったわ……。

 

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鳥居のところの狛犬さん。

ちょっと破損が痛々しい……こちらはこちらで、凛々しく、細かな造形でよろし。

 

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鳥居から拝殿。

 

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こちらにも由緒略記……内容はほぼ同じです。

 

さて。

 

◯こちら===>>>

大日本名所図会. 第1輯第8編尾張名所図会 - 国立国会図書館デジタルコレクション

 

↑『尾張名所図会』を見てみました(引用にあたって旧字をあらためた箇所あり/判読不能文字は■に置き替える)。

132コマです。

 

「八王子社 志水町の北行当にあり。五男三女を祭る事、諸国八王子の社の例に同じ。神前に御手洗池あり。又末社も多し。」

 

……ううむ、以上。

 

◯こちら===>>>

名古屋市史. 社寺編 - 国立国会図書館デジタルコレクション

 

名古屋市内なら『名古屋市史』(しかし、この辺りは多分、『名古屋市史』が書かれたころは、名古屋市じゃないと思われ……載っていたらラッキー)。

179コマです(ラッキー)。

 

「三 八王子社
八王子社は、西春日井郡清水町五丁目(もと春日井郡西杉村出町)の西側に在り、(略)、旧称は八王子天王といふ、往古より若宮八幡宮末社として、三之丸のち(今第三師団司令部内)に鎮座あり、勧請の年月詳ならず、慶長十五年御城の鬼門除として、今の地に遷座す、天明五年正月火災に罹りて焼失し、同六年に再建遷宮し、次いで寛政九年八月、弘化三年六月、明治三十九年七月に修造遷宮あり、明治初年村社に列す、(略)

杉村志草稿に、「祭神祇園八王子、牛頭天王ノ王子也、八将軍共称スト云」と見え、尾張名陽図会には、「或云、むかしは神殿の扉も明はなしになりて有し時代に、里童此御正体を取出して、前なる御手洗の池にうづめ、さまざまにもてあそびしを、所の者よろしからずとて、是を禁じて戸を閉たり、其夜俄に村中の人大勢病を煩ひ、我毎日子供等と面白く遊しものを、何とてとどめたるぞと口ばしりて止ず、人々甚恐れて、元のごとくにせしかば、忽狂病なをりしとかや」と見ゆ、其他、玉垣、井戸、手水鉢等は神慮に叶はず、氏子より寄附したれど、祟ありければ早速取払ひたりといひ、又小児の神故、毎夜篝火を欠くことなしといへり。

(略)境内神社は金刀比羅社(略)一社あり、(略)」

 

おお、面白い伝承があるじゃないですか……これ、地元では有名なんでしょうか。

 

「或云、むかしは神殿の扉も明はなしになりて有し時代に、里童此御正体を取出して、前なる御手洗の池にうづめ、さまざまにもてあそびしを、所の者よろしからずとて、是を禁じて戸を閉たり、其夜俄に村中の人大勢病を煩ひ、我毎日子供等と面白く遊しものを、何とてとどめたるぞと口ばしりて止ず、人々甚恐れて、元のごとくにせしかば、忽狂病なをりしとかや」

 

先ほどの紙の由緒書きや、史跡散策路のHPでも「小児の守り神」とされていたのですが、その理由の一つがこちらなのですね……いや、逆かもしれないですが(「小児の守り神」だったから生まれた伝承か)。

しかし、この「むかしは」がいつなのか、よくわからないのが残念ですね……現在の地に遷座したあとの話なのか、旧地でのことなのか……。

 

◯こちら===>>>

「那古野神社」 - べにーのGinger Booker Club

「那古野神社」(再)(名古屋市中区) - べにーのGinger Booker Club

 

↑「那古野神社」は、三之丸にあった「牛頭天王社」なのですが、そこから「八王子社」だけ分離した、ということなのか……もしかすると、子供たちだけが分離させられてしまったので、「小児の守り神」になられたのかもしれませんね……と思ったんですが、「那古野神社」にはきちんと「八王子社」が残っているんですよね……で、「那古野神社」はどうも「津島」系の「牛頭天王」っぽくて、こちらは「祇園」系の「牛頭天王」っぽい……というか、「牛頭天王」多い……神仏分離で槍玉にあげられる理由がわからないでもないですね……。

昔はばっち祟っていたのに、最近はそうでもないのかな……地元の子供達と遊んでいてほしいものです。


北区もまだまだ掘らないと……なかなか、狙ったところにコインパーキングがないんですよね……地下鉄か……。