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神社仏閣ラブ(弛め)

「春日神社」(補)

さて。

 

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国立国会図書館デジタルコレクション - 大日本名所図会. 第1輯第8編尾張名所図会

 

↑『尾張名所図会』から(引用にあたって旧字をあらためた箇所あり/判読不能文字は■に置き替える)。

267ページです。

 

 

「春日社 前津長道にあり。祭神第一殿武雷命、第二殿斎主命、第三殿天児屋根命、第四殿姫大神。当社は牧氏の修造なり。其頃此西の方に大池を掘りて、猿澤の池に象りしとぞ。其地今に池の内といふ字のこれり。例祭八月十八日。神楽あり。」

 

うーん、図絵もないので、往時の様子はさっぱりです。

 

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国立国会図書館デジタルコレクション - 名古屋市史. 社寺編

 

↑『名古屋市史 社寺編』を見てみましょうか。

287ページです。

 

「二三 春日神
春日神社は中区上前津町(もと前津村、次に春日町)の西側に在り、(略)旧称は春日大明神、又は春日社といふ、勧請の年時詳ならず、(一に天暦二年となし、或は転業以前となす)小林城主牧與三右衛門長清(元亀元年卒す)之を再興す、其後正徳二年、享保三年、元文五年、宝暦八年、天保二年、明治二十七年の各々修造遷宮あり、明治初年村社に列す、祭神は天児屋根命(金鱗九十九之塵、尾張名陽図会、尾張名所図会には、第一殿武雷命、第二殿斎主命、第三殿天児屋根命、第四殿姫大神となす、塩尻に春日四所法相宗本地伝を引き、第一釈迦、第二薬師、第三地蔵、第四観音とせり、是れ、其本地仏なり)殿宇には神殿(奈良春日大社の本殿を模す)、中門(楼門)、左右廊殿、拝殿、社務所等あり、末社は大直彌子神社の一所あり、例祭は九月十八日、十九日にして、市より供進使の参向(十九日)あり、神輿一台(明治四十四年新調)を出し、古例として廊殿前に油火百八燈を点す(徳川時代には八月十九日神楽、同十九日湯立、又正月元日、三月三日、五月五日、八月朔日、九月九日に各々神饌を供したりき) 
(略)
牧氏再興の時、本社の西に大池を穿ち、奈良の猿澤の池に象りしが、その池いつしか廃し、其跡は池の内の字として残るといふ(略)
往古藤原氏が下総の香取神宮(略)を奈良春日神社に勧請せしとき、此地に休憩ありきといひ、其の由緒に因り、明治三十八年春日の神鹿雌雄二匹を請ひ受け、現今境内に之を飼育す(以下略)」

 

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「大直彌子神社」「石神社・八幡社」(名古屋市中区)〜高速初詣その4 - べにーのGinger Booker Club

 

↑「大直彌子神社」の記事は、こちらに書きました。

 

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「春日大社」(1)〜奈良めぐり - べにーのGinger Booker Club

「春日大社」(2)〜奈良めぐり - べにーのGinger Booker Club

「春日大社」(3)〜奈良めぐり - べにーのGinger Booker Club

「春日大社」(4)〜奈良めぐり - べにーのGinger Booker Club

「春日大社」(5)〜奈良めぐり - べにーのGinger Booker Club

「春日大社」(6)〜奈良めぐり - べにーのGinger Booker Club


↑本家「春日大社」の記事です(最近は、修繕も終わってまた賑わっているのか……あれ、修繕が始まったんでしたっけ……)。

さて、「香取神宮」からのんびり白鹿に乗ってやってきた「春日大明神」がこの辺りに立ち寄ったかどうかはともかく、大須周辺には「三輪神社」と「春日神社」という大和を思わせる神社があり、「本社の西に大池を穿ち、奈良の猿澤の池に象りし」なんてこともしていますので、やっぱり牧氏が奈良大好きだった……というか、「大和を大須清洲越以前はなんて呼ばれていたのだっけな……)に再現してやるぜ!」みたいなノリだったのでしょうか……ううむ、そろそろ牧氏について調べたくなってきたぞ……。

 

短めですが、こんなところで〜。