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緑区まで来てみましたが、ひょっとしてというノリで、御朱印がいただけそうにない神社へ。
「和示良神社」です。
◯こちら===>>>
「和示良神社(名東区)」 - べにーのGinger Booker Club
↑以前の記事です。
相変わらず失礼極まりないなぁ……と思いますが、さらしておきます。
……あ、写真はこれだけです。
氏子さん、近所のみなさんで思ったよりも賑わっていました。
御朱印。
まさかいただけるとは……。
さて。
◯こちら===>>>
今回は『神社覈録』より(引用にあたって旧字をあらためた箇所あり/判読不能文字は■に置き替える)。
403コマです。
「和爾良神社
和爾良は假字也 ◯祭神在所等詳ならず
考証に、旧事紀を引て、和邇君等祖阿田賀田須命とし、集説に、姓氏録を引て、和爾古姓祖同神とし、又私曰、天孫本紀曰、建乎和邇命身人部連祖、云々、是尾張氏種類之神也と云えり(略)」
むん、わかるようなわからないような……ともかく、『神社覈録』が成立した時点でも、すでに場所はよくわからなくなっていた、と。
では、
◯こちら===>>>
『特選神名牒』ではどうでしょうか。
166コマです。
「和爾良(わにら)神社
(略)
今按愛知郡藤森村白山社の二十間許西に旧社とて俗にをねら。わねら。うにわ。わにら。など云處あり又同郡長久手村三社の森を和爾良社と云ひ春日井郡猪子石原村天神社を和爾良社なりと云伝ふ右の村々は何れも古へ山田郡ならむと云り又春日井郡新田八幡の東方三町ばかりにわにしみづ。かにしみづ。と云地この社の旧趾にて則和爾良社なりと云へども是は正しく春日郡の地なれば従ひがたし」
うーん……ここに出てくる三つの村は、非常に近い位置関係にあります(というかほぼ隣り合ってます)が、『延喜式』で言うところの「山田郡」ではないので、どれも違うだろう、と。
最後の「新田八幡の東方」というのも、こちらは「春日郡」なので「山田郡」ではない、と。
『延喜式』は、郡の名前だけではなくて、もうちょっと位置関係とかも残しておいてもらえるとよかったんですが……。
津田正生翁の『尾張国神社考(原題「尾張国神名帳集説本之訂考」)』(ブックショップ「マイタウン」)も、「長久手村に和爾坂って地名があるけどどうだろうねぇ」(大意)としか言っていませんし(一方で、長久手村はかつて「山田郡」だった、とも書かれていますが、さてどうなのか……)。
で、ここで触れられているうちの、「猪子石原村天神社」がこちらの「和示良神社」のことなのですが……うーん、本当なのか。
これはいよいよ区史、村史を探らなければならないのか……。
いえ、すでに研究されていらっしゃるかたは多いと思いますが……時間があれば。
今年も半分過ぎたのに、まだ初詣の記事ですよ……申し訳ない。
まだ続きます。