べにーのGinger Booker Club

神社仏閣ラブ(弛め)

「宇治上神社」〜奈良・京都めぐり〜

10/31。

「宇治神社」を堪能し、まだ日暮れまでは時間があったので、人の流れにつられて神社横の道を登っていきました。

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見つけたのはこちら宇治上神社です。

 

○こちら===>>>

世界遺産(世界文化遺産) 宇治上神社/京都府ホームページ

 

↑知りませんでしたが、「世界遺産」の「古都京都の文化財」の一角をなしているのだそうです。

やけに観光客がこちらに向かっていくなぁと思っていたらそういうことでしたか……ふーむ……全く知りませんでした。

 

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宇治上神社

宇治上神社は、明治維新までは隣接する宇治神社と二社一体で、それぞれ、離宮上社、離宮下社と呼ばれていました。祭神は宇治神社の祭神でもある悲運の皇子菟道稚郎子のほか、父の応神天皇と兄の仁徳天皇を祀っています。本殿は平安時代後期の、神社建築としては最古のものに属する建造物で、一間社流造の内殿三棟を左右一列に並べ、後世これらに共通の覆屋をかけたものです。また、その身舎の扉には、建立当時の絵画が遺されています。なお、境内に湧き出ている桐原水は、宇治七名水の一つとされています。」

 

「本殿は平安時代後期の、神社建築としては最古のものに属する建造物」

……え?と思ったんですが、現存する、古いとされている神社建築には江戸時代のものだって少なくありませんから、平安時代ならそれはもう最古でしょう。

かつては祭りの度に仮に建てていたと思われる本殿が、いつか恒常のものとなりながら、「常若」の思想からなのか「穢れ」の思想からなのか、新しく作り替えられることが多かった時代があり、その伝統が続かなくなったのが平安〜鎌倉の頃、でしょうか(なんとか続いたのは「伊勢神宮」くらいですね)。

「古い伝統」が失われたら、「古い建物」が残った、というなかなか皮肉な話なのか。

遷宮」の恩恵に浴さなかった神社だから、「古い建物」が残ったのか。

 

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門の向かって右手のあたりに人の目のようなものが見える貴方、正解です。

文化財への防犯を啓発するポスターが貼られています。

 

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境内地の面積に比べると、拝殿のサイズがかなり大きいです。

国宝で、鎌倉時代の建築、桁行六間、梁行五間桧皮葺寝殿造様式だそうです。

明治四十四年解体修理されています(立て札に書かれているのですが、小さくてあんまり読めません……赤字部分を立て札から引きました)。

 

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拝殿右手(……だったかな……)にある、湧水「桐原水」。

「宇治神社」にもあったりします(撮影してませんが)。

今回も、スマートフォンのバッテリー残量に気を使って、写真は少なめです……(残念)。

 

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本殿遠景。

これは覆屋ですね。

これだけでなかなかダイナミックなカーブが見て取れて、構造物好きとしては満足ですね。

 

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ちょっと寄ってみました。

 

「国宝 本殿 平安時代後期

覆屋(桁行五間 梁行三間流造 桧皮葺)

内殿三社(一間社流造桧皮葺)

神社建築として日本最古遺構昭和二十七年三月二十九日■■

明治四十三年 解体修理

祭神

右 菟道稚郎子

中 応神天皇

左 仁徳天皇

 

この立て札を作り直したほうがいいと思うなぁ……。

解説をしてくださるボランティアさんもいらっしゃったように思います。

扁額には「正一位離宮大神」とあります。

 

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本殿の左右に摂社がありまして、こちらは「春日神社」。

こちらも鎌倉時代の建築です。

 

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その奥に「香椎社」。

祭神は「神功皇后」と「武内宿禰」です。

 

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その間に「住吉社」。

 

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本殿向かって左手奥に「武本稲荷社」。

 

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さらに奥に向かって石段が伸びており、その先には「武本大神」の石碑が。

手前にも小さな石碑があるのですが、読めない……「武比知大神」かな……近世の何らかの講によるものでしょうか。

 

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厳島社」。

珍しく池じゃない、と思われましたか?

もともとは池だったことがうかがえる基礎と周囲の構造です。

基本、「厳島社」は池(水)なのです。

 

え〜……あれ、写真これだけだ……本当に電池が少なかったらしく、結構これでもどきどきしながら撮影していました。

国宝の本殿、本当はもっといろいろな角度で撮影したかったのですけれども……うーん、悔しいのでまた宇治に出向いたときにはリベンヂを。

 

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↑こちらが通常の御朱印なのですが、それ以外にも、

 

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「茶加美」の御朱印と、

 

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「金字」の御朱印がいただけます。

すごいな世界遺産……「平等院」もこのくらいやればよいのではないでしょうか。

 

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御朱印の解説です。

 

スマートフォンのバッテリー残量と戦いながらの、なんとも落ち着かない「宇治神社」「宇治上神社」めぐりでした……ああ、口惜しい。

 

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こちらが朝霞橋。

左手に見える鳥居が、前回の記事の「宇治神社」のものです。

平等院」に比べれば可愛いものですが、人が多いです。

このあたりの景色もね……もっと撮影していれば……ああ……。