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「赤坂氷川神社」の参拝を終えまして、どこへ行こうかなとGoogleマップを見ていると、「赤坂氷川神社」から六本木方面に向う途中に発見、「久国神社」。
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「赤坂氷川神社」の前は、「氷川坂」。
「南部坂」というのもあります。
おや、「港区七福神」の一つだったんですね。
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↑をご参照ください。
おっと意外な著名人の名前が。
神紋が「稲」……ということは、元々はお稲荷さんだったようです。
本殿。
狭隘な場所にひっそりと……というわけでもなく、境内には公園がありますので、私のような年代の人間が思い浮かべる「鎮守の杜」のイメージに近いのかなと。
木は少ないですが。
摂社。
何をお祭りしているのか……(※↓のHPによれば、「猿田彦神社」のようです)。
さて、ネットではいろいろな方がブログで紹介しているこちらの神社ですが、江戸期の文献に言及されている方があまりなく、検索しても「久国神社」で引っかかるのも少ないです。
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↑の優れたHPを参考に、
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↑からの引用を(引用にあたって、旧字をあらためた箇所有り/判読不能文字は■で置き換える)。
寛政六年太田道灌が江戸城湟の鎮護として溜池に祀る處で、後永禄三年現地に移つた。溜池の旧地に神木の榎があったと『府内備考』に記されてゐるが、今は無論存せず其の遺阯だに判らない。別当は林昌寺であつた。久國の名称は道灌寄附の久國作銘刀に由来すると云ひ、今も神宝として秘蔵されてゐる。
昭和二年十二月十七日現社號に改称した。社殿は流造、氏子は七百戸、谷町と箪笥町がその区域である。」
『府内備考』は『御府内備考』のことだと思うのですが、↑の記載がどこにあるのかさっぱり検索できず。
一応、『御府内備考』の正編は、『大日本地誌大系』に採録されているということで、
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国立国会図書館デジタルコレクション - 大日本地誌大系. 第4巻
↑の「巻之七十六」に「谷町」の記事があって、そこに「久國神社」のことが、
「一 久國稲荷社
右者当所西之方ニ有之境内御除地壹畝六歩此坪数三十六坪御年貢地三畝十三歩此坪数百三坪外ニ御見捨地十八坪有之当町鎮守ニ而御年貢之儀者当町内え込上納仕候」
と書かれていました(17コマ)。
由来等はないので、これは『寺社書上』を当たらないとわからないのかもしれないのですが、国会図書館デジタルライブラリーにある『寺社書上』は活字になっていないので……。
この辺りでご勘弁願えれば。
それから、↑↑で紹介したHPでは『東京名所図会』からの引用も掲載されているのですが、国会図書館デジタルライブラリーには見当たらず。
出版されているっぽいのですが、値段が……。
国会図書館デジタルライブラリー、非常に便利でありがたいのですが、やはりネット検索の都合上、スピード感が今ひとつです(ページをばしばしめくれないような古書もあるのでいたしかたないのですが、PDFでダウンロードできるようにしてくれればなぁ……)。
さてさて、「久国神社」の由来ともなったのは刀工「久国」さんのようで、Wikipediaの
◯こちら===>>>
↑から引用しますと、
「粟田口久国(あわたぐち ひさくに、生没年不詳)は鎌倉時代の刀工。粟田口派の祖・粟田口国家の子。刀工一家の次男であり、兄弟の国友、国清、国吉、有国、国綱を総称して俗に粟田口六兄弟と呼ばれる。後鳥羽上皇に御番鍛冶として召され、特に師範格の「師徳鍛冶」を拝命した。字は藤次郎。受領大隅権守。受領名を授かった最初の刀工である。
「久国」は江戸時代の天保元年に成立した刀剣解説書『懐宝剣尺』で美術的価値において古刀最上作に列せられているが、当時でも非常に希少な刀であったため多くの古刀と同じく試し斬りは行われず、その斬れ味については定かにはなっていない。現存作のうち1口が国宝、3口が重要文化財に指定されている。
東京都六本木 に太田道灌が久国の太刀を寄進したことに名を由来する「久國神社」がある。」
私、美術のことに全く疎いので、絵画も彫刻もさっぱりだめ、まして刀の審美眼など持ち合わせていないのですが、博物館などで見る日本刀の中には、確かにぞっとするように美しいものがある、程度のことは感じます。
そういったものを管理することの難しさもわかりますので、日本はなかなか頑張っているのではないか、と。
無駄な予算かもしれませんが、人間の営みはその「無駄」な部分がほとんどですので。
土地柄なのか、外国の方の親子連れが遊んでいました。
遊んでいたというより、「子どもが、鳥居をくぐって中に入るのを嫌がっていた」ようにも見えました。
霊感でもあるのか?
こちらの御神籤は、裏に英語が書かれているそうです。
試してみればよかったです。
さて、次はどこへ……。
(※御朱印はいただけるようですが、神職さんが不在だったようで、今回は断念……)