べにーのGinger Booker Club

神社仏閣ラブ(弛め)

「日泰寺」後編

2/3。

さて、後半戦。

日泰寺、思っているよりも見所が多いです。

○こちら===>>>http://www.nittaiji.jp/kakuouzan/index.html

 

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その一、「覚王山新四国八十八ヶ処」。

言わずと知れた、四国八十八ヶ所霊場が模移されたもので、日泰寺敷地の東〜北辺りの外縁に沿って置かれています。

 

○参考===>>>http://henro88.net/010kisochishiki/emon.html

 

↑個人のHPだそうですが、非常によくまとまっていて、大変見やすいです。

 

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こちらが一番札所。

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そこから八十八番まで続いています。

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こちら五番札所。

柵の中にあって、入れませんでした。

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衛門三郎堂。

お遍路の開祖と考えられている、河野衛門三郎を祀ったお堂のようです。

本家では、十二番札所の焼山寺に当たるのでしょうか。

衛門三郎の説話は、

 

伊予国浮穴郡荏原郷(松山市久谷恵原荏原)に住んでいた河野衛門三郎という強欲非道な大百姓の前に、托鉢の僧(実は弘法大師)が現れる。昼寝を邪魔された衛門三郎は、僧の鉢をたたき落として八つに割ってしまう。すると、八人の子供が次々と死んでしまう。夢に現れた僧に、「悔い改めろ」と言われた衛門三郎は、その僧を探して、四国をあちこち歩き回った。二十数回目、焼山寺でついに倒れた衛門三郎の前に僧が現れ、「これで罪は消える。望みはないか」と訊ねた。衛門三郎は、「河野一族の嫡子に生まれ変わらせてほしい。次こそ人の為に生きる」と願うと、その手の中に「衛門三郎再来」と書かれた石が握らされた。

数年後、伊予国道後湯築の河野家に赤子が生まれる。その左手はしっかりと握られたままだった。安養寺の住職から「きれいな水で洗えば開く」とのお告げがあり、洗ってみると、「衛門三郎再来」と書かれた小石が出てきた。その後、安養寺は、石手寺に改称した。

 

といったものです。

ちなみに、

 

○===>>>http://www3.airnet.ne.jp/ashen/SASUKE/wr3men.htm

 

↑こちらで見られる「死国衛門三郎」の中の人は、新崎人生選手です。

得意技は「死国突き」。

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鯖大師

本家では、

 

○四国別格第四番札所鯖大師===>>>http://www.sabadaishihonbou.jp

 

のようです。

弘法大師が、塩漬けの鯖を生き返らせた、という伝説にちなんだ場所です。

私が涼村暁なら、「鯖じゃねぇ!」と叫ぶところです(『シャンゼリオン』、知ってますか?)。

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番外一本杉。

 

○参考===>>>

http://tadashimatunaga.web.fc2.com/bangaireijou/tokusima/file02/01_10.htm#5

 

↑こちらのHPを参照させていただきました。

本家を回っていないので、「番外霊場」が何か知らなかったのです。

何を持って、正当な「番外霊場」かはわかりませんが、すごくたくさんの霊場があるらしいです。

さすがは「死国」。

日泰寺に行かなければ、調べることもなかったかも。

有り難い。

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こんなところもあります。

そうか、弘法様ですもんね、密教ですもんね、そりゃ仏様もたくさんいますよね。

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素朴な御不動様。

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恵比須大黒、布袋に福禄寿、でしょうか。

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こんな感じで、小さなお堂が連なっております。

弘法さんの日(毎月21日)には、参道に縁日が出て、かなりの人手です。

私は行ったことありませんが。

おそらく、巣鴨とげ抜き地蔵のようなにぎわいなのでしょう。

そして、その日には、すべてのお堂が回れることでしょう。

 

 

 

 

 

 

多分。

ちなみに、私は、「逆打ち」(八十八カ所を逆から回ること)っぽく回ってしまいました。

だめですねぇ。

 

その二、「奉安塔」。

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境内から東に降りる階段があります。

途中で小さな社があったのでお参り。

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「眞清田弘法大師縁起」と書かれています。

どうやら、尾張一宮の「真清田神社」の御神体で、弘法大師縁のものでしたが、廃仏毀釈のため神社から分離され、こちらに祀られたようです。

同時にこの地には、二大竜王(難陀、跋難陀)も祀られていたようで。

弘法大師といえば、請雨にも霊験を発揮されたお方ですので、竜王もやはり請雨にご利益あり、でなんか一緒になっちゃったんでしょうか。

適当なこと書いてますので、信じないでくださいね。

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その向かいには、小さな仏様が。

大きいのは、「馬頭観音」。

交通安全にご利益ある、そうです。

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さて、やってきました「釈尊御真骨奉安塔」。

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立て札によりますと、

 

日泰寺は、タイ国王(当時シャム国)より贈られた仏舎利(釈迦の遺骨)を奉安するため、明治三十七年(1904)いずれの宗派にも属さない単立寺院として創建された。

この奉安塔は仏舎利を祀るもので、この姿はガンダーラ式と呼ばれ、日本や中国の仏塔の祖形と考えられる。高さ十五メートル、全国でも稀にみる一大石造塔である。

 

とのことです。

全世界で、仏舎利と伝えられるものを合わせると、とんでもない巨人になる、という話を京極夏彦の小説で読んだことがあります。

ここに祀られているのは、御真骨らしいので、有り難いことですね。

ま、私のような凡俗には関係ないですが。

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右側の石碑、多分高さ5メートルくらいあります。

こんな板がとれるような石があるんですねえ。

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手水桶の足が、象。

寺院らしいですねぇ。

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シャム国時代、タイ国時代の国王参拝記念の碑があります。

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紋は……なんでしょうか。

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この奥に、「奉安塔」があります。

手前に、小さいですが、涅槃像と思われるものがあります。

で、

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残念ながら、ここまで。

近くで参拝できないのです。

まさか、盗もうとする輩がいるわけではないでしょうが……。

 

その他。

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「奉安塔」裏にある戦没者慰霊碑。

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殺生禁断。

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東山給水塔。

実は、現在貯水池増設のため、公開されていないので。

 

○こちら===>>>

http://www7.plala.or.jp/tower/higashiyamawater/higashiyamawatertower.html

 

↑こちらのHPが参考になります。

覚王山、標高が高いので、地元にいてもこの給水塔にはなかなか気づかなかったりします。

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「浄め石」。

おそらく、「マニ車」が元になっているのではないでしょうか。

回しながら御祈りするようです。

 

○「弘法さんかわら版」===>>>

http://www.oh-kouhei.org/kobo/kobo1207.html

 

↑こんなHPも見つけてしまいました。

世の中には多くの先達がいるものです。

 

私、とあるバイトをしていたことがあるのですが、そのときの勘違いから、「日泰寺」は曹洞宗のお寺だと思っていました。

この年になって、超宗派の寺院だと知り、地元侮りがたしだな、と。

こういうことを、もっと刷り込んでおかないといかんのではないでしょうか。

 

 

 

というわけで、節分の「せ」の字もなかった覚王山日泰寺を堪能してまいりました。

 

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