べにーのGinger Booker Club

神社仏閣ラブ(弛め)

「津島神社」(前編)

2/16。

名古屋駅まで出向いたので、行かねば行かねば、と思っていたところへ。

名鉄津島駅

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駅前の看板を見てみてると、神社仏閣が多いことに驚きます。

駅前から歩くこと十五分ほどでしょうか。

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「津島神社」です。

○こちら===>>>

http://tsushimajinja.or.jp

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 丹塗りの楼門。

茅葺き……じゃなくて、桧皮葺き、ですかね。

私、こういったの、全部茅葺きだと思っていまして……。

権現でもないのに、どうして丹塗りなんでしょうね。

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祭神 建速須佐之男命

御相殿 大穴牟遅命(おおなむちのみこと/大国主命

 

津島神社は古くは津島牛頭天王社と申し今日なお一般に「お天王さま」と尊称されております。

大神は国土経営・産業開発にお力を致され民生の安定に限りないご仁慈を垂れさせられたご神徳は広大でありますが、わけても津島のお社は人の身に起こる災厄と疫病(はやりやまい)除けの守護神として、また授福の大神としてあまねく世に知られて居ります。

社伝よれば当社は欽明天皇元年(西暦五四〇年)のご鎮座で弘仁元年正一位の神階と日本総社の号を奉られ、一条天皇の正歴年中、天王社の号を賜ったと伝えられ、いわゆる諸国の天王社の本社として全国に約三千の御分霊社があります。

御鎮座以来、歴代の武門貴賎から篤く尊崇されましたが、殊に戦国時代津島の隣勝幡城出身の織田氏は、当社を氏神と仰いで造営その他に協力し、秀吉公を始め豊臣一門は織田氏に続いて社領を寄進し造営を援けるなど尊信し、現在の重要文化財指定の楼門は天正十九年(1591)秀吉公が寄進され、また愛知県文化財指定の南門は慶長三年(1598)秀吉公の病気平癒を祈願して秀頼公より寄進になったものであります。

又現在の御本殿は慶長十年(1605)清洲城松平忠吉公(家康の四男)の病弱を憂えた妻女政子の方の寄進になった建物で重要文化財に指定されております。(後略)

 

540年以来ということは、1500年近いのですが、誇張があるでしょう。

とはいえ、記紀神話に語られない土着の信仰が行われていた可能性は、もちろんあると思います。

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祭神が……「37」

集めに集めた、という感じがしますねぇ。

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楼門を潜りまして、

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まずは、本殿に参拝いたします。

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拝殿は切妻造妻入り。

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本殿は……もちろん拝見できませんが、三間社流造、だそうです。

丹塗りの柱がエキゾチックです。

往古の姿をどこまでとらえているのかわかりませんが、仰々しいまでに派手なことにはおそらく理由があるものと思います。

日光東照宮は、もちろん東照大権現の偉大さを表現するためでしょうが。

ここはどうなんでしょうね。

では、摂社末社を巡りましょう。

本殿西側から。

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「稲荷社」。

隣に蔵が見えまして、中を覗こうとしたんですが、ばっちり監視カメラがありました。

いや、別に何か盗るわけじゃないのでいいんですが……

 

 

 

 

神様に加えて、機械にまで見張られているとちょっと……

 

 

 

 

ダメな気がします。

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「忍穂耳社(おしほみみのやしろ)」。

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祭神は、天照大神須佐之男命が、天安河原で誓約をした祭に生まれた五柱の一柱です。

「正哉吾勝勝速日天之忍穂耳命(まさかあかつかちはやびあめのおしほみみのみこと)」という、記紀神話中でも長い名前のお方です。

 

 

 

 

どんだけ勝つねん。

 

 

 

 

どんな具合で眼病の神様になったのか……。

しかも、かつては「星宮」と称した。

星と「天忍穂耳之命」に関係があるとは思えないですねぇ。

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「熊野社」。

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「多賀社」。

「熊野社」が伊邪那美命、「多賀社」が伊邪那岐命

 

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「久斯社(くしのやしろ)」。

少名毘古那神。

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「塵社」。

聖神。

大年神の子、ということは須佐之男命の孫神ですが、なかなか聞かない神様です。

塵芥から肥料を作ったりしたのでしょうか。

だから、「五穀豊穣」なのか。

付喪神か妖怪に、「塵塚怪王」っていましたよね……確か。

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「庭津日社」。

庭津日神もまた、大年神の子で、須佐之男命の孫神です。

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「龍田社」。

支那津比古命(しなつひこのみこと)。

風の神ですね。

イザナギイザナミ両神から生まれた神です。

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さざれ石。

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というわけでした。

続いては、

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「弥五郎殿社」でございます。

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祭神 武内宿禰命 大穴牟遅命

由緒

津島神社社家紀氏の祖神「武内宿禰命」を祀る。南北朝時代南朝の忠臣楠正行と共に四条畷の戦(正平三年・1348)にて戦死した社家堀田一族の堀田弥五郎正泰が、生前当社を造替し、大原真守作の佩刀(津島神社社宝・国重要文化財)を寄進したことから弥五郎殿社と呼称されている。

 

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いかに社を造替し、社宝ともなる刀を奉納したとはいえ、人の名前がつくような社が境内にある、というのが何とも不思議ですね。

しかも、第一摂社

何か意味がある気がしますが。

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「戸隠社」。

当然、天手力雄命ですね。

信州の戸隠神社は、天手力雄命が開いた天岩戸をぶん投げ、それが落ちた場所、と言われていますので。

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「内宮」。

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「秋津比咩社」。

速秋津比売命です。

綿津見神に続いて生まれた、海三神の一柱です。

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「多度社」。

羽山戸神(はやまどのかみ)は、大年神の子で須佐之男命の孫神です。

やはり、多いですね、須佐之男命関係。

さて、ここから一度南門から外に出ます。

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「照魂社」。

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いわゆる「招魂社」に類するものですね。

当たり前ですが、日本中にあってしかるべき社です。

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続いて、「菅原社」。

菅原道真公を祀っています。

「天神様」なわけですが、「津島神社」の全身である「牛頭天王社」の「牛頭天王」は、「天王様」とか「天神様」と呼ばれていました。

どっちが先か〜。

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与謝野晶子の歌碑があります。

 

「二もとの銀杏を於きて自らは紅き津しまの神の楼門」

 

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何の伝承もない「三つ石」だそうですが、何の意味もないわけではない、と思います。

そうですね……

 

 

 

 

 

こういうときは、「オリオン座の三ツ星だ!」って言っておけばたいていオッケー、

 

 

 

 

というのは浅薄ですか。

磐座としてあったにしては、伝承がないのがうなずけませんね。

うーん……。

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こちらの小さいお社は……なんでしょうか。

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こちらは「稲荷社」だと思われます。

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お狐様です。

ちょっと不敬ですが、近づいて撮影しております。

 

 

 

とりあえず、前編終了です。